運輸省試算と整備新幹線財源問題の合意とは? わかりやすく解説

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運輸省試算と整備新幹線財源問題の合意

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 19:07 UTC 版)

昭和三大馬鹿査定」の記事における「運輸省試算と整備新幹線財源問題の合意」の解説

先の部分着工具体検討行った結果として1988年8月11日運輸省の「整備新幹線各線の暫定整備計画」、いわゆる運輸省試案説明された。この試算結果では、スーパー特急方式およびミニ新幹線方式導入することなどを建築見積り圧縮した。その額は1兆3800億円であり、当初の2兆9200億円の半分以下になった。 しかしこの運輸省試案は、促進派を失望させた。一部では「ウナギ注文したのにアナゴドジョウ出てきた」と不満を漏らした。それに対して運輸省関係者は「腹がへっているならとりあえドジョウ食べてみて、そのうえでウナギも必要かどうか考えてほしい」と反論。また運輸大臣だった石原慎太郎は「将来立派な新幹線になる出世魚受け止めて欲しい」と理解求めた。また大蔵省も「巨額支出認められぬ」とし、この運輸省案も反対姿勢明確にした。 同年8月31日整備新幹線着工順位決定北陸新幹線高崎 - 軽井沢間が筆頭となった。残る課題JR各社地方と国の建設費負担割合であった最終的に自民党政府との政治折衝持ち込まれ大蔵原案内示前の段階1989年1月17日事実上の3ルート同時着工合意した合意要約すると以下の内容である。 線路部分建設費地方負担割合10% 駅舎部分建設費地方負担割合25% 建設負担する地方自治体地方債発行認め復活折衝前の合意異例スピード決着であった。この背景には以下の様な目論見があったと言われている。 最終局面での政治折衝着工決めると、「消費税導入よる増収着工踏み切った」という印象与えることを懸念竹下内閣目玉政策であった具体策乏しい「ふるさと創生事業」の起爆剤にしようと考えたこと。 この年の夏に予定されていた参議院選挙対策。 この時も整備新幹線担当であった田谷主計官は、同日記者会見にて「評価感想一切言わないよう言われてきている」と冒頭述べ失言するなと事前にクギ刺されたことを明かし大蔵省内の複雑な心境をにじませた。

※この「運輸省試算と整備新幹線財源問題の合意」の解説は、「昭和三大馬鹿査定」の解説の一部です。
「運輸省試算と整備新幹線財源問題の合意」を含む「昭和三大馬鹿査定」の記事については、「昭和三大馬鹿査定」の概要を参照ください。

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