運賃・乗降など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 06:30 UTC 版)
「富山地方鉄道富山港線」の記事における「運賃・乗降など」の解説
運賃は富山軌道線とまたいで利用した場合をふくめて均一制で、大人210円・小人(小学生)110円である(2019年10月1日改定)。従ってJR時代に営業キロが6 km以下だった区間では値上げになった。ただし、IC乗車カード「ecomyca(えこまいか)」(富山地方鉄道発行)および「passca(パスカ)」(旧・富山ライトレール発行、2019年10月31日発行終了)で乗車する場合は大人180円・小人90円に割り引かれる(2019年10月1日現在)。また65歳以上の富山市民を対象として日中時間帯の運賃が100円に割り引かれる「シルバーパスカ」が販売されていたが、2019年3月31日にサービスが終了し、富山地方鉄道の電車、バスも利用可能なおでかけ定期券に統合された。なお、開業から2007年(平成19年)3月31日までの約11か月間は平日日中と土曜・休日は半額に割り引かれていた。2021年10月10日よりICOCAでも利用可能となり、ICOCAと相互利用可能なICカードでも利用可能なった。 乗降については、後寄りの車両のドアから乗車して、前寄りの車両の運転席横のドアから降車する「後乗り前降り」である。降車時に運賃の支払いや定期券の確認を行う。降車用ドアの運転席側には、運賃箱と一体になったICカードリーダーが設置されているほか、このドアの客室側にもICカードリーダーが設置されており、2列での降車も可能である。なお、途中駅で降車する場合、事前に降車ボタンを押すのが原則だが、押されなかった場合でも各駅に一旦は停車する。しかし、乗降がないと判断されると直ちに発車することがある。 「前降り」方式となっているため、朝ラッシュ時に降車客が集中する駅で停車時間が長くなり、ダイヤの乱れや踏切遮断時間が延びるという問題が発生していた。そのため、2006年(平成18年)7月10日から朝ラッシュ時限定で4駅に係員を配置して、定期券利用者に限り後寄りの乗車用ドアからも降車できるように改善された。その間、降車用ドアの客室側に設置されていたICカードリーダーを乗車用ドアに移設する作業が行われた。そして移設作業の完了した7月31日からPassca利用者は朝ラッシュ時に限り全駅で乗車用ドアからも降車できるようになった。その際は乗務員などの目が届かない中で運賃を支払う信用乗車(富山ライトレールでは「信用降車」と称している)となる。なお、一旦撤去された降車用ドアの客室側のICカードリーダーは9月中に再整備された。2017年10月15日から全ての駅において、これまで朝ラッシュのみ適用されていたこの「信用降車」を終日に拡大した。なお、2020年3月21日の南北接続後、信用乗車は廃止された。 運賃以外の収入を確保するため、富山ライトレールは開業当初から各種のオリジナルグッズを販売しており、チョロQ、もなか、ネクタイなどのラインアップがあった。 2007年9月22日から24日まで、富山市総曲輪(そうがわ)地区の再開発ビル「総曲輪フェリオ」の開業に合わせて、当路線や接続するフィーダーバスなどが無料運行となった。3日間で35,900人の利用があり、23日には開業初日を上回る12,820人の利用があった。なお、この間の費用は富山市が負担した。
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