passca
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 05:20 UTC 版)
passca(パスカ)は富山ライトレールが2006年4月29日から2019年10月31日まで発行していたIC乗車カードで、同社が運営した富山港線の定期乗車券およびプリペイド券(回数乗車券に相当)として使用されていた。ソニーのFelica技術を採用しており、サイバネティクス協議会規格にも準拠している。 passcaは当初は富山港線だけで利用可能だったが、2007年9月21日より接続するフィーダーバスや富山市中心市街地を循環するまいどはやバス、および富山市内の駐車場1か所でも使用できるようになった。これに伴い、利用対象ごとに独自の料金体系を設定できるように取扱規則が変更された。2010年(平成22年)3月14日からはecomycaとも相互利用を開始した。また、レンタサイクル「アヴィレ」でも利用可能であった。 プリペイド券は2,000円で販売されており、そのうちデポジット(預かり金)として500円を差し引いた1,500円分利用でき、20,000円までチャージ(積み増し)できる。プリペイド券は開業当初、購入時のデポジットを差し引いた1,500円やチャージの際の支払金額に対して1割を上乗せした額が入金されたが、乗車時の割引はなかった。その後、2007年4月1日からは休日などの運賃半額割引が終了したためこれが2割にアップした。しかし、同年9月21日からは上乗せがなくなり、代わりに運賃が割引されるようになった。そのほか、富山競輪場利用者向けに「競輪専用ライトレール利用ICカード」が発行されているほか、開業記念プリペイド券が限定1,500枚作成された。 定期券やオリジナルグッズなどの販売窓口は、JR富山駅北口駅舎内と城川原駅の本社内にあり、プリペイド券販売機も設置されている。また、岩瀬浜駅近くの岩瀬カナル会館にもプリペイド券販売機が設置されている。チャージについては、この3か所に入金機が設置されているほか、車内の運賃箱でも可能である。なお、プリペイド券については、2007年9月の用途拡大に伴い、沿線以外でも購入やチャージができるようになった。 passcaは2020年2月22日の富山地方鉄道との合併に伴い、2019年10月31日限りで新規発行を終了した。 ポートラム前方出口にある運賃箱とパスカのタッチセンサー ポートラム後方入口に設置されているパスカセンサー
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