造反から自由党への移籍とは? わかりやすく解説

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造反から自由党への移籍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 10:08 UTC 版)

ウィンストン・チャーチル」の記事における「造反から自由党への移籍」の解説

チャーチル最初に目指したのは父ランドルフ卿が大蔵大臣として取り組もうとした陸軍予算削減だった。戦争大臣陸軍大臣)のシンジョン・ブロドリックが常備軍現行の二個軍団から三個軍団増設方針示したに対してチャーチル1901年5月反対演説に立ち、「非ヨーロッパ野蛮人相手にするのは一個軍団十分だし、ヨーロッパ人相手にするには三個軍団でも不十分だイギリスには世界最強海軍があればよい」と述べた。この演説は、野党自由党からは喝采送られたが、保守党執行部新米議員造反驚き、「親孝行公務混同してならない」と批判された。これをきっかけチャーチル保守党執行部造反することが増えていく。 父が「第四党(英語版)」と呼ばれる党執行部造反するグループ作っていたのに倣い首相ソールズベリー侯爵末子であるヒュー・セシル卿(英語版)らとともに執行部的小グループ形成しはじめた。やがてこのグループは「フーリガンズ」と「ヒュー・セシル」の名前を組み合わせて、「ヒューリガンズ(英語版)」と呼ばれるようになったチャーチル保守党左派自由党右派自由帝国主義者)を一つにまとめ、政界再編きっかけとすることを考えていたという。 保護貿易論への抵抗 1902年7月11日長らく首相務めてきたソールズベリー侯爵が病により退任し、代わってアーサー・バルフォア大命受けたこの頃からボーア戦争客観的に評価されるようになったことで世論政権批判的になっていき、政権与党内の結束力乱れていった。こうした中で関税問題めぐって政権与党内の分裂始まった第二次ボーア戦争1902年5月講和条約結ばれて正式に終結していたが、予想外長期戦予想外膨大な戦費もたらし1900年以降イギリス財政赤字となった。それを補うために各種増税が行われ、その一環穀物関税再導入暫定的かつ少額でという条件実施された。チェンバレン大英帝国内に帝国特恵関税制度導入する関税改革を行うべきと主張するようになった。これは帝国外に対す関税永続させよという保護貿易であったチェンバレン保護貿易論をめぐってイギリス世論二分された。貧し庶民パン値段上がることに反対し、保護貿易には反対だった金融資本家も資本流動性悪くなるとして保護貿易には反対し、綿工業資本家自由貿易によって利益をあげていたので保護貿易には反対だった一方工業資本家廉価なドイツ工業製品恐れていた)や地主伝統的に保護貿易主義)は保護貿易歓迎しチェンバレン支持した。この論争政界にも大きな影響及ぼし第二次ボーア戦争評価めぐって小英国主義派と自由帝国主義派に分裂していた野党自由党自由貿易支持・反チェンバレンのもとに団結した一方政権与党自由貿易派と保護貿易派に分裂したチャーチルやヒュー・セシル卿ら「ヒューリガンズ」は自由貿易支持しチェンバレン批判行った自由貿易支持することは父ランドルフ卿の魂を継承することでもあったし、またチャーチル選挙区であるオールダム選挙区主要産業である木綿産業満足させる効果もあった。1903年5月チェンバレン関税改革案を明確に提示してきたのを受けてチャーチルバルフォア首相に対して首相チェンバレン植民地相保護貿易論を明確に否定する声明出されないであれば、私としては党を変える必要が出てきます」という内容の手紙を送った。さらに同年11月にはチェンバレン本拠であるバーミンガム乗り込んでチェンバレン保護貿易論を批判するという挑発行動をとった。

※この「造反から自由党への移籍」の解説は、「ウィンストン・チャーチル」の解説の一部です。
「造反から自由党への移籍」を含む「ウィンストン・チャーチル」の記事については、「ウィンストン・チャーチル」の概要を参照ください。

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