帝国特恵関税制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:45 UTC 版)
「スタンリー・ボールドウィン」の記事における「帝国特恵関税制度」の解説
1932年7月から8月にかけての大英帝国経済会議(英語版)(オタワ会議)にイギリス政府代表として財務大臣チェンバレンらを伴って出席した。1932年2月にチェンバレンの主導で成立していた帝国特恵関税制度を帝国諸政府に納得させる目的だった。帝国よりアメリカとの通商を強化したいカナダ首相リチャード・ベッドフォード・ベネットが最も難色を示したが、ボールドウィンがカナダ産の卵、家禽、バター、チーズその他乳製品の対英輸出に引き続き三年間無税とする譲歩をして説得にあたった。また食肉関税をめぐってボールドウィンとオーストラリア首相スタンリー・ブルース(英語版)の間で論争になったが、ボールドウィンが提案した割当制をブルースが承認したことでこれも解決した。8月20日にはオタワ協定が成立し、帝国特恵関税制度は実現を見た。1846年に自由貿易を採用して以来、86年ぶりの関税改革となった。
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