通常生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 00:47 UTC 版)
自然界に存在する(もしくはかつて存在した)生物たち。当然ながら拓朗などの一般の人間とは会話はできないが、人魚とその能力を受け継ぐ乙姫や一部の異生物とは会話が可能。 リュウグウノツカイ 声 - 阪口大助 むろみの知り合いの深海魚で、かつては名の通り竜宮城の従業員だったが、やや気弱な性格で要領が良くないゆえか乙姫からはグズと見られている。 城の倒壊で失業して以降は定職に落ち着けず、むろみが時々仕事を世話することがある。陸揚げされると嵐が来るという厄介な特殊能力と、実務に向かなさそうな派手な体、普段何をしているのか分からないことから、なかなか仕事にありつくことができずに悩んでいる。なお陸揚げされると嵐が来るという厄介な特殊能力は乙姫の呪いという事であったが実際はリュウグウノツカイが本来持って生まれた能力であるという結論になりつつあるようである。 竜宮城で働いていた時は要領が悪いながらも必要とされていたため、失業した今でも誰かの役に立ちたいと様々な仕事に挑戦する健気な魚。 最初は1話限りのゲストキャラの予定だったが、その特殊性ゆえに展開に変化をもたらすキーキャラクターとしての出番を得るようになっていく。 むろみからは「現代っ子」扱いされるが、関東大震災で倒壊した竜宮城で働いていたということから、初登場時の年齢は少なくとも86歳以上ということになるはずだが、実はただの先祖からの受け売りであった。 魚竜 声 - 小野友樹 作中の回想や会話に度々登場する、約2億年前の中生代にむろみが付き合っていた元彼。性格はヤンキーやチャラ男の類。 海はもう制覇したとして陸上進出を目指すが、その辛さに呆気なくリタイア。励ますむろみを「重たい女」として振ったうえ、目の前で別のメスとくっついて去って行ったため、むろみに現代まで癒えることの無い心の傷を負わせた。イルカなどの水棲哺乳類をこの元彼の子孫と勘違いしたのが、むろみの水棲哺乳類嫌いの原因。後にリヴァイアさんとの会話で元彼が現在は絶滅した魚竜(水棲爬虫類)であり、実はクジラやイルカとは進化の上で直接関係ないことが判明したが、それでも水棲哺乳類嫌いは克服されていない。 魚竜として認識されている元彼だが、明確に首が描写されていたり、魚竜の特徴である大きな目や大きな背びれがなかったりと、魚竜というよりはむしろリオプレウロドンなどの首の短いタイプの首長竜と共通点が多い。 イルカ 声 - 髙坂篤志・矢部雅史・中嶋ヒロ・中嶋アキ 水族館のイルカショーなどでおなじみの水棲哺乳類の一種。作中ではむろみの憎悪の対象であり、ひいちゃんのお友達であり、瀬戸内三連星の狩りの対象になることもある。 連載初期の頃はむろみに中生代で自分を振った元彼の子孫だと思われていた。後にリヴァイアさんから進化の系統の話を聞かされ誤解だったことが判明するも、その後水棲哺乳類嫌いはただの言いがかりに推移して現在では詐欺師や侵略者のような言われ方をしている。 しかし「ひいちゃんをマインドコントロールしてるのでは?」と心配して探りを入れていた瀬戸内ツインズの記憶を消したり、その直前に怪しい会話をしていたりと侵略者というのもあながち見当違いではなさそうなそぶりを見せたりしている。 ガラパゴスバットフィッシュ むろみが拓朗の前に連れてきた魚。ひれで歩くように移動することができる。 働く意欲があるが使い勝手が悪いリュウグウノツカイと違い、意欲そのものがないタイプ。あまりの危機感の無さにむろみが苛立ち、無理やり危機に晒してやろうとしたが結局空回りに終わった。 以後リュウグウノツカイの相方的なポジションを与えられ時折登場するようになる。また、リュウグウノツカイに対しては目上のような振る舞いで悟ったような物言いをする。
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