近現代史
「近代史」および「現代史」の総称であり、一般的には戦前戦後から現在に至るまでの期間を対象とする歴史のこと。あるいは、特に高校の地理歴史科目として新設が検討されている、日本史と世界史を統合した新しい科目の名称。
2014年現在、高校向け学習指導要領の改定に向けて、日本史を必修科目とする(日本史必修化)案が検討されている。日本史は地理といずれか一方を選択して履修する「選択科目」であり、単に日本史を必修化するには困難があるため、すでに必修科目である世界史と統合し、新たに近現代史とする案が上がっている状況である。
高校の学習指導要領は2016年にも改定が実施される予定となっている。
近現代
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近現代(きんげんだい)は、世界の歴史における時代区分の近代と現代を総称した言葉。広い意味では、中世の終わり(1500年ごろ)から今日までを言うが、これは主に西洋史にあてはまる。
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近現代は大きく三つに分けられる。
- 近世(early modern period)(1500年~1800年)では、ナポレオン戦争の影響も受け、アメリカやフランスから世界に広まった、啓蒙思想や産業革命、そして数々の革命など、政治的、経済的、知識的な変化がもたらされた。
- 近代(late modern period)(1800年前後~第二次世界大戦)では、帝国と植民地の時代から、第一次世界大戦と第二次世界大戦を経て、国民と国民性の時代に移った。
- 現代(contemporary history)(第二次世界大戦後~21世紀の現在)は、近代の後半部分、あるいは近代の次に来る別の時代ともされている。
近現代では、科学、政治、戦争、テクノロジーの分野がめざましく発展し、グローバリゼーションの時代でもあり、大航海時代でもあった。
「現代」という語に現在の時代という用法があるため、それと区別して、近代よりも後で現在より少し前の時代を「近現代」と呼ぶこともある。範囲に明確な定義はないが、日本史では昭和初期並びに第二次世界大戦後から昭和末期まで、世界史では第一次世界大戦後から冷戦終結およびソビエト連邦の崩壊までを指すことが多い。
日本では、「近現代史」は、「近代史」および「現代史」の総称であり、戦前戦後から今日までの期間を対象とする歴史を指すことが多い。
定義
特色
近世
15世紀後半~17世紀
18世紀
近代
産業革命
ナポレオンの時代
19世紀
20世紀
21世紀
日本での教育
日本では学習指導要領改訂により、高等学校地理歴史科目として近現代史を扱う「歴史総合」が2022年度より新設された。歴史系科目の再編によるもので、日本史・世界史を跨ぎ、近代・現代について横断的に学ぶ必修科目となる[1]。
脚注
- ^ “「歴史総合」「公共」を新設 高校指導要領の改訂案”. 日本経済新聞 (2018年2月14日). 2022年2月22日閲覧。
関連項目
近現代史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 23:52 UTC 版)
ノンフィクション作品に加えて、中江兆民を論じた『火の虚舟』、山縣有朋を素材とする小説『象徴の設計』、大久保利通から吉田茂・鳩山一郎などを経て1980年に至る宰相論『史観・宰相論』など、主に人物を通して近現代史を再考する取り組みが続けられた。 文藝春秋は、その後も清張に近現代史を素材とした作品を書いてもらう意向を持っていた。頓挫した文藝春秋の企画の一つとして「戦後内閣論」がある。 晩年に至り、ノンフィクションから小説作品に案が変更され、『神々の乱心』の執筆が開始された。
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