車両の改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 05:27 UTC 版)
かつては車両の改造を比較的頻繁に実施していた。最も大規模な改造としては、在籍期間途中での車体載せ替えがあり、いすゞBX91(1948~1949年式、4台)を1956年にボンネット型からキャブオーバー型化、いすゞBX95(1950年式、1台)を1957年にボンネット型のまま車体載せ替えが、いずれも富士重工で施工された。 次に規模の大きい改造例としては、中扉折戸ツーマン車に対する前扉増設、中扉引戸化のワンマン化改造がある。この改造は1964年3月のワンマン車初導入1年前に購入された1963年3月~4月新製車の一部に対して実施され、日産ディーゼル4R103(4台)を1970年1月に、ふそうMR470(3台)を1970年10~11月に施工された。 座席の配置や種類の変更改造は最も実施例が多く、改造年代の古い順に列挙すると以下の例がある。 1954年9月の東京線開業に備えて、1951年式民生KB3B(3台)に対して同年に中扉三方シートから前扉ロマンスシート化。この改造のみ扉位置の変更を伴う。 1967年4月の冷房付リクライニングシート貸切車(日産ディーゼル5RA110)初導入を受けて、既存の貸切車日産ディーゼル4RA93(1965年式、1台)、日産ディーゼル4RA94(1966年式、2台)を同年6月にリクライニングシート化。 東京線や定期遊覧での使用を考慮して、日産ディーゼル4R103(1963年式、3台)を、1969~1970年に三方前向き混合シートからロマンスシート化。 改造時期不明ながら、貸切兼用車として補助席付で導入された日産ディーゼルPR95(1971年式、3台)、ふそうMR410(1971年式、2台)を補助席撤去。 1970年から1973年購入の路線車は基本的に三方前向き混合シートで新製されたが、日産ディーゼルPR95(1972年式、4台)、日産ディーゼルU20H(1973年式、4台)、ふそうMR410(1973年式、2台)を、1980~1981年に前向きシート化。 非冷房車に対する冷房取付改造は例が少なく、1980年12月10日に大型路線車最後の非冷房車として導入された日産ディーゼルK-U31N(1台)、ふそうK-MP118N(1台)に対して1983年7月11日竣工で施工されたのみである。 なお、前述の神奈川中央交通からの譲受車のうち、1978年11~12月に購入された日産ディーゼル4R94(5台)、ふそうMR410(3台)以外の37台については、神奈中の独自仕様である後ヒンジ式前扉から通常の前ヒンジ式に改造の上で導入している。
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