論文撤回同意後~若山会見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/29 13:45 UTC 版)
「STAP研究と騒動の経過」の記事における「論文撤回同意後~若山会見」の解説
2014年 6月4日 - 理化学研究所、STAP細胞が存在するかどうかを確かめる検証実験を継続する方針。国際特許申請は論文が撤回されても直ちに取り下げない構えで、特許の取り扱いを判断するために検証実験が必要としている。 6月5日 - サイエンス作家で理学博士の竹内薫が、テレビ出演時にES細胞とTS細胞の混ぜ合わせに熟練技術が必要なことや細胞の管理が厳重であることを言及し、小保方が実験した際に共犯者がいたのではないかとの見解を示した 6月6日 - 下村博文文部科学相が検証実験への小保方の参加を支持した。 6月6日 - 第三者改革委員会の委員1名が、遺伝子解析を行った遠藤高帆と山梨大学の若山照彦を委員会に招聘することを、メールで提案した。 6月10日 - 代理人を通して、小保方が実験への参加を希望していることが報道されるとともに、毎日新聞の取材で、STAP細胞の検証実験に小保方が5月下旬から立ち会っていることが発覚。 6月11日 - 外部有識者でつくる理化学研究所の改革委員会は、小保方が所属する発生・再生科学総合研究センターの解体や竹市雅俊と笹井芳樹に事実上の退任を求めた。 6月12日 - 外部有識者でつくる理化学研究所の改革委員会が研究不正再発防止のための提言書を、CDB自己点検検証委員会が報告書を発表し、それぞれ会見を開いた。改革委員会の提言を受け、野依理事長も声明を発表した。 6月12日 - 東京大学ゲノム制御医科学教授の菅野純夫が、STAP細胞が別の万能細胞(ES細胞)だったとの疑いについて、「意図的な混入の可能性が高いのではないか」との見解を示した。 6月13日 - 理化学研究所の野依良治理事長は下村博文文部科学相と面会。また、山本一太科学技術担当相は「疑義が出ていることについては徹底的に調査するべきだ」と述べた。 6月13日 - 理化学研究所発生・再生科学総合研究センターが、小保方の研究室に残っている細胞などの独自調査を進めている。 6月13日 - 小保方、CDB解体提言に「申し訳ない」との趣旨の発言をした。 6月13日 - 動物愛護団体PEACEが「STAP細胞論文に関する発生・再生科学総合研究センターの動物実験計画書について理研の回答を踏まえた上での再質問書」を提出する 6月14日 - 理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの西川伸一特別顧問が辞意を固めた。 6月15日 - 若山は、取材で小保方の実験ノートを確認したことがなく小保方のずさんさを見抜けなかったことを謝罪した。また、第三者機関が細胞株の遺伝子を解析したところ、別の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)の標準的な特徴の一部が確認されたと報道された。 6月16日 - 山梨大学で若山が記者会見。第三者機関に依頼した分析結果より、緑色に光る遺伝子の挿入場所が異なることから若山研究室のマウスではないと報告、STAP幹細胞が存在する証拠がない、完全には否定ないが夢の細胞、あって欲しい、等と述べた。なお、NHKは第三者機関が放射線医学総合研究所であると報道した。 6月16日 - NHKは、ESというラベルが貼られた容器がCDBの小保方が使用していた冷凍庫から発見されたこと、中の細胞を遺伝子解析した結果、若山が保管していたSTAP幹細胞の特徴と一致していたことを明らかにした。理研は事実だがSTAPがES細胞と即断できない、検証を進めたいとコメントした。 6月16日 - CDBの竹市センター長はセンターに残っていたSTAP幹細胞とFI幹細胞株の分析結果について、2種類の異なるマウス由来であることが判明し、由来不明な一方については更なる検証を進めると公表した。
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