評価・文化的影響
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AP通信のシンシア・ローリーは、ビートルマニアへの苛立ちを露わにし、本作について「もうじゅうぶんに聴いただろう。ラジオの天気予報を聞いていても、時報を聞いていても『抱きしめたい』が流れてこないことはありえない」と述べている。 音楽評論家のイアン・マクドナルド(英語版)は、本作が「アメリカン・ポップスに衝撃を与えた」とし、「黒人であろうと白人であろうと、『抱きしめたい』について聞かれたアメリカのアーティストはみな、ほとんど同じことを言っている。この曲があらゆるものを変化させ、新しい時代を到来を告げたと同時に、自分たちの人生を変えたと」と述べている。ボブ・ディランは「彼らは誰もやったことがないことをやっていた。彼らのコードはとにかく無茶苦茶だけど、ハーモニーがすべてを成立させていた」と語っている。ディランは、一時期本作の一節「I can't hide」を「I get high」と歌っていると勘違いしていて、ビートルズと実際に対面した際に誰もマリファナを吸ったことがないことを知って驚いたことを明かしている。ザ・ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンは、本作を初めて聴いた時「体中に衝撃が走ったような気がした」と語っている。 『ローリング・ストーン・アルバム・ガイド』(2004年版)で、ロブ・シェフィールド(英語版)は、「ビートルズは誰もが一生かけても処理しきれないほどの素晴らしい音楽を残した。スピーカーから炸裂する『抱きしめたい』の情熱的な歌声、ドラム、歌詞、ギター、そして女の子の熱狂的な悲鳴…ビートルズはこの曲を超えることはなかったと言っても侮辱にはならない。誰もこの曲を越えることが出来なかったのだから。人間の騒音の歴史の中で最も喜びに満ちた3分間だ」と評している。 本作は1964年のグラミー賞で最優秀レコード賞にノミネートされた。その後、1998年にグラミー殿堂賞(英語版)を受賞した。2010年に『ローリング・ストーン』誌が発表した「100 Greatest Beatles Songs」では「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」に次ぐ第2位にランクイン。『モジョ』誌が発表した「100 Records That Changed the World」では、リトル・リチャードの「トゥッティ・フルッティ(英語版)」次ぐ第2位にランクインした。なお、2018年12月時点で「抱きしめたい」は、イギリスで18番目の売上枚数が多いシングルとなっている。「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500」(2021年版)では第15位に選ばれている。
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評価・文化的影響
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「セクシー・セディー」の記事における「評価・文化的影響」の解説
2018年に『インデペンデント』誌のジェイコブ・ストルワーシーは、アルバム『ザ・ビートルズ』収録曲を対象としたランキングで本作を6位に挙げ、「今日まで、『セクシー・セディ』はほろ苦い軽蔑の念を漂わせており、そのムーディーな最後の部分は、レディオヘッドの『カーマ・ポリス』やアークティック・モンキーズの『フォー・アウト・オブ・ファイヴ』を彷彿(ほうふつ)とさせ、何度聴いても興奮させてくれる」と評している。また、『タイムアウト・ロンドン』誌が発表した「The 50 Best Beatles songs」では第14位にランクインしている。 ハリスンが1974年に発売したソロ・アルバム『ダーク・ホース』に収録の「シンプリー・シェイディ」のタイトルは、本作に由来している。
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