言語学の歴史とは? わかりやすく解説

言語学の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 04:47 UTC 版)

言語学」の記事における「言語学の歴史」の解説

19世紀までの言語研究 古代言語学者に、インドパーニニがいる。 西洋における言語研究の始まりは、紀元前ギリシア哲学者たち(プラトンエピクロスなど)の間で起こった言語起源論修辞学にまでさかのぼる。古典ギリシア語の文法書は、紀元前1世紀までに完成しラテン語のほか後の西洋言語文法学伝統文法)に大きな影響与えた言語学大きく飛躍する節目となったのは、1786年のことである。イングランド法学者ウィリアム・ジョーンズは、インドカルカッタ在任中に独学していたサンスクリット語文法が、以前学んだギリシア語ラテン語などの文法類似していることに気づき、「これらは共通の祖語から分化した考えられる」との見解アジア協会において示した。これが契機となり、ヤーコプ・グリム ら「青年文法家」による歴史的比較言語学ドイツライプツィヒ興り19世紀インド・ヨーロッパ語族概念確立した印欧語学近現代 20世紀に入ると言語学大きな変動期を迎えることになる。20世紀初頭にスイス言語学者フェルディナン・ド・ソシュール言語学は、通時的な(書き言葉の)研究から共時的な(話し言葉の)研究へと対象広げた。またソシュール言語学は、言語学とどまらない、「構造主義」と呼ばれる潮流一部にもなった(また言語学においては(ヨーロッパ構造主義言語学とも)。20世紀以降言語学指して近代言語学呼ばれることもある。 アメリカ言語学は、人類学者フランツ・ボアズアメリカ州の先住民族言語研究エドワード・サピアさきがけとなった。そこから発展したアメリカ構造主義言語学前述ヨーロッパ構造主義言語学との関連は薄い)の枠組みは、レナード・ブルームフィールドによって確立された。 20世紀後半ノーム・チョムスキー生成文法は、以上で延べたような近代言語学からさらに一変するような変革もたらし現代言語と言われることもある。後述する認知言語学からは批判もあるなど、「チョムスキー言語学」が全てではないが、現代の言語学においてその影響大きい。 また20世紀後半には他にも、マイケル・ハリデーen:Michael Halliday)らの機能言語学en:Systemic functional grammar)や、ジョージ・レイコフらの認知言語学など、異なったアプローチ考案された。

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