言語学用語の「Communicative competence」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 22:53 UTC 版)
「コミュニケーション能力」の記事における「言語学用語の「Communicative competence」」の解説
言語学の分野での「コミュニケーション能力 (communicative competence)」 という用語は、デル・ハイムズが1972年に初めて提示した。ハイムズは、ノーム・チョムスキーが提示した言語能力 (linguistic competence) と言語運用 (linguistic performance) の定義だけでは第二言語教育に不十分であるとして、新たに「文法的能力だけでなく、ある特定の文脈においてメッセージの伝達や解釈、意味の交渉ができる能力」をコミュニケーション能力と定義づけた。 CanaleとSwainは、コミュニケーション能力の要素として、以下の4つを挙げた。 文法的能力 (Grammatical competence)文法的に正しい文を用いる能力。 談話能力 (Discourse competence)単なる文の羅列ではない、意味のある談話や文脈を理解し、作り出す能力。 社会言語能力 (Sociolinguistic competence)社会的な文脈を判断して、状況に応じて適切な表現を行う能力。 方略的言語能力 (Strategic competence)コミュニケーションの目的達成のための対処能力。
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