言語学における補部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 21:36 UTC 版)
生成文法(Xバー理論など)では、主要部を補い、完成させる語句を補部という。主要部が動詞なら、その目的語として機能している名詞句が補部の例として挙げられる。なお、主語名詞句と目的語名詞句は、ともに主要部動詞が選択する項であるが、主語は通常、補部とはみなされない。また、名詞句以外の句も補部になれる。 ”*”=非文 目的語=補部の例 He wiped the counter. *He wiped. She scoured the tub. *She scoured. 名詞句 the counter は動詞 wiped の意味を完成させるために必要であり、 the tub は scoured の意味を完成させるために必要である。よって、 the counter と the tub はそれぞれ補部である。
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