言語学における沿革
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/17 03:07 UTC 版)
「セム語」という名称は、18世紀ドイツの歴史学者アウグスト・シュレーツァーによって、トーラーに記述されているノアの息子のセムにちなんで名づけられた。これが19世紀に発展した比較言語学研究の中で語族名に転用され、「セム語族」という用語が生まれた。 かつてはセム語族の上位にセム・ハム語族が立てられ、セム・ハム語族はインド・ヨーロッパ語族、ウラル・アルタイ語族(現在、ウラル語族とアルタイ諸語は別のグループとされている)と並ぶ世界の3大語族の一つとされていた。20世紀半ば以降、アメリカの言語学者ジョーゼフ・グリーンバーグの研究により、セム・ハム語族を構成するもう一方の語族であるハム語族の存在に疑問が生じたことから、セム・ハム語族は「アフロ・アジア語族」に置き換えられ、セム語派はその中の一語派とされた。
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