ボアズ【Franz Boas】
フランツ・ボアズ
フランツ・ボアズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/02 17:02 UTC 版)
アメリカのドイツ移民であるボアズは、ドイツ・ロマン主義に影響をうけ、文化について、その外部の尺度を用いて価値判断を下さないという価値の相対性を唱え、もし洗練の度合いを問題にするのであるのならば各文化内部にある尺度が使われるべきであるとした。 ボアズは当時一世を風靡していた社会進化論や、それに影響を受けていた人種主義・進化主義人類学者モーガンらを論敵とし、演繹法的な進化論は論証に乏しく、人類学は帰納法を用いるべきとした。また、進化主義が心理面に置ける同一性を根拠に、外的な特徴「諸社会の差異」を階層的に捉えることができるとしたのに対して、歴史的過程を重視した。
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