西口周辺の再開発計画
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横浜駅西口駅ビル計画(仮称)(駅前棟・鶴屋町棟)〈都市再生特別地区/駅前街区〉 2010年8月にJR東日本と東急による共同開発計画が発表された。いずれも2011年3月末閉館したCIAL(初代横浜駅西口駅舎 横浜ステーションビル)と横浜エクセルホテル東急を取り壊して高層駅ビルへの建て替えを行うもので、メインとなる駅前棟の上層部はオフィス、下層部は商業施設などが入る。また、鶴屋町地区には駐車場と保育所(当初計画)に加え、商業施設、ホテル、スポーツ施設(2017年10月の計画変更により追加)からなる鶴屋町棟が建設される。当初はJR線路の上部に8階部までの商業施設棟を建設するとしていたが、2014年3月に発表された計画で中止となった。 駅前棟は当初の計画では地上33階建て、高さ約195mの予定であったが、後に高さを少し抑えて約180mに変更すると発表。その後、東日本大震災を受けて安全性を重視するため更に規模縮小となる可能性が示唆され、2014年3月に発表された計画では、駅前棟は地上26階地下3階・高さ約135m(最終的に高さ約132m)、延床面積約94,000m2、鶴屋町棟は地上9階・高さ約31m、延床面積約24,000m2(2017年10月の計画変更に伴い約31,500m2に増床)となっている。 一方、開発時期についても当初の発表では2011年に着工して2019年の完成を目指すとしていたが、JR東日本は「東日本大震災を受けて建設計画を見直す」として計画の遅れが示唆され、2014年3月に発表された計画では、駅前棟と鶴屋町棟共に当初2020年夏に開催する予定であった東京オリンピック開幕前の開業を目指すとしていた。なお、実際に本着工したのは2016年4月1日(起工式は2015年10月19日)のことであり、着工が遅れることとなったCIALおよびエクセルホテル東急跡地では期間限定施設として、それぞれ商業施設の「西口ルミネ」や屋台村・仮設飲食店などが運営され、継続的に賑わいの創出が行われた。 2013年12月末には開発事業敷地内の東急所有地 をJR東日本に売却 し、開発主体を一元化すると発表(開発を加速するためのもので、東急は事業から完全撤退せずに「今後も様々な形で協力する」としている)。JR東日本を主体として鶴屋町棟から駅前棟に繋がる歩行者デッキなどを整備し、隣接する「横浜駅きた西口鶴屋地区再開発事業(仮称)」(後節参照)の再開発区域とも一体的に開発を進めていく。 2018年11月には横浜駅西口開発ビルの名称について駅前棟は「JR横浜タワー」、鶴屋町棟は「JR横浜鶴屋町ビル」にそれぞれ決定したとJR東日本が発表。2020年1月には開業日について「JR横浜タワー」が同年5月30日、「JR横浜鶴屋町ビル」が同年6月5日と発表された(オフィスや保育所、駐車場など施設の一部は同年4月より順次稼働)。さらに、同年3月には諸外国での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、家具の製作や納品遅延等の影響が出ているとして、ホテル「JR東日本ホテルメッツ 横浜」の開業日を同年6月27日に変更すると発表した。その後、同年5月13日にはCOVID-19感染拡大に伴う国の緊急事態宣言の発令を受けて、「JR横浜タワー」と「JR横浜鶴屋町ビル」の開業を延期することを発表。なお、「JR東日本ホテルメッツ 横浜」については予定通り同年6月27日に開業するとしている。 2020年6月には、JR横浜タワーでは商業施設「NEWoMan横浜」を同年6月18日、商業施設「CIAL横浜」、エンタテインメント・コンプレックス「T・ジョイ横浜」を同年6月24日にそれぞれ開業することを発表。また、JR横浜鶴屋町ビルでは商業施設「CIAL横浜 ANNEX」、ホテル「JR東日本ホテルメッツ 横浜」を同年6月27日(※CIAL横浜 ANNEX内の文化堂のみ同年6月18日開店)、スポーツ施設 「ジェクサー・フィットネス&スパ横浜」を同年8月7日にそれぞれ開業することを発表した。 両棟は以下の施設で構成される。また、歩行者デッキ「はまレールウォーク」で接続している。JR横浜タワー(地上26階・地下3階)商業施設「NEWoMan(ニュウマン)横浜」(1F-10F/ルミネ運営/新宿駅直結のJR新宿ミライナタワー内に続く2号店) 商業施設「CIAL横浜」(B3F-B1F/横浜ステーシヨンビル運営/再開発前にあったCIALが復活) エンタテインメント・コンプレックス「T・ジョイ横浜」(8F-10F/ティ・ジョイ運営/映画上映を中心に様々なイベントの開催など多目的利用が可能) この他、高層部にはオフィスエリア「STATION SWITCH」(12F-26F/ジェイアール東日本ビルディング運営)も設けられる。 JR横浜鶴屋町ビル(地上9階)商業施設「CIAL横浜 ANNEX」(1F-3F/横浜ステーシヨンビル運営) ホテル「JR東日本ホテルメッツ 横浜」(3F-9F/日本ホテル運営)- 事前予約をすることで、駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」が利用可能。 スポーツ施設 「ジェクサー・フィットネス&スパ横浜」(2F-3F/JR東日本スポーツ運営) 駐車場「JR横浜パーキング」(4F-9F/横浜ステーシヨンビル運営) この他、保育所(3F)や駐輪場・自動二輪駐車場(1F)も設けられる。 その他の再開発計画 西口周辺は、西口五番街地区や西口(幸栄)地区でも再開発が計画されている。西口五番街地区は「横浜駅西口五番街地区第一種市街地再開発事業(仮称)」(敷地面積:0.8ha/1987年再開発準備組合設立)として、西口(幸栄)地区は「横浜駅西口地区第一種市街地再開発事業(仮称)」(敷地面積:1.1ha/1992年再開発準備組合設立)としてそれぞれ今後動き出す見込みで、いずれの再開発事業でも都市再生特別地区を想定している。 また、相鉄グループでは2023年度中に西口再開発の具体的計画を策定(ロードマップを作成)する方針である。
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