表4 固有の名称と記号を持つ22個のSI単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:15 UTC 版)
「SI組立単位」の記事における「表4 固有の名称と記号を持つ22個のSI単位」の解説
いくつかのSI組立単位には、利便性の観点から固有の名称と記号が与えられている。固有の名称を持つSI組立単位は、下記に示す22個である。下方の4つの単位は、健康保護の観点から特別に固有の名称を与えられたものである。 1 K の温度差は 1 °C の温度差と等しいが、絶対温度に関しては、273.15 K の差を考慮しなければならない。「セルシウス度」は、温度差を表すときのみ一貫性がある。 これらの単位のうち、ラジアン(rad)、ステラジアン(sr)、ルーメン(lm)、ルクス(lx)、カタール(kat) の5個の単位は人名に由来しないので、その記号は、小文字で始める。残りの17個の単位は人名に由来するので、その記号は大文字で始める。 なお、単位記号(例えばニュートンの N )の場合とは異なり、単位の名称を英語で綴る場合は、文頭の場合もしくは表題のように大文字で書き始めるものを除き、newton のように、すべて小文字で書き始める。セルシウス度 (degree Celsius)についても例外ではなく、degree を小文字で始め、その修飾語である Celsius は2語目であり、かつ人名に由来するため大文字の C で始める。 組立量単位の固有の名称基本単位のみによる表現他のSI単位も用いた表現平面角 ラジアン (radian) rad = m/m 立体角 ステラジアン (steradian) sr = m2/m2 周波数 ヘルツ (hertz) Hz = s−1 力 ニュートン (newton) N = kg⋅m⋅s−2 圧力、応力 パスカル (pascal) Pa = kg⋅m−1⋅s−2 エネルギー、仕事、熱量 ジュール (joule) J = kg⋅m2⋅s−2 N⋅m 仕事率、放射束 ワット (watt) W = kg⋅m2⋅s−3 J/s 電荷 クーロン (coulomb) C = A⋅s 電位差 ボルト (volt) V = kg⋅m2⋅s−3⋅A−1 W/A 静電容量 ファラド (farad) F = kg−1⋅m−2⋅s4⋅A2 C/V 電気抵抗 オーム (ohm) Ω = kg⋅m2⋅s−3⋅A−2 V/A コンダクタンス ジーメンス (siemens) S = kg−1⋅m−2⋅s3⋅A2 A/V 磁束 ウェーバ (weber) Wb = kg⋅m2⋅s−2⋅A−1 V⋅s 磁束密度 テスラ (tesla) T = kg⋅s−2⋅A−1 Wb/m2 インダクタンス ヘンリー (henry) H = kg⋅m2⋅s−2⋅A−2 Wb/A セルシウス温度 セルシウス度 (degree Celsius) °C = K 光束 ルーメン (lumen) lm = cd⋅sr cd⋅sr 照度 ルクス (lux) lx = cd⋅sr⋅m−2 lm/m2 放射性核種の放射能 ベクレル (becquerel) Bq = s−1 吸収線量、カーマ グレイ (gray) Gy = m2⋅s−2 J/kg 線量当量 シーベルト (sievert) Sv = m2⋅s−2 J/kg 酵素活性 カタール (katal) kat = mol⋅s−1
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