腸液とは? わかりやすく解説

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ちょう‐えき〔チヤウ‐〕【腸液】

読み方:ちょうえき

腸腺腸粘膜から分泌されるほぼ透明な液。アルカリ性で、エレプシン・マルターゼなどの消化酵素含み消化吸収助け粘膜保護する


腸液

英訳・(英)同義/類義語:succus entericus

小腸壁の腸腺から分泌される消化液で、炭水化物タンパク質分解酵素(消化酵素)を含む。

腸液

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 15:02 UTC 版)

腸液(ちょうえき)は、小腸空腸で分泌される弱アルカリ性体液(消化液)である。 消化の最終確認をする消化液である。消化できる栄養素は解釈によって異なるが、主なはたらきは、蛋白質アミノ酸に変えるものである。排便時、または肛門直腸内に異物が侵入した場合、そのダメージを和らげるために分泌されることが多い。

かつては、腸液に炭水化物ブドウ糖に分解する酵素が含まれていると考えられていたが、炭水化物は膵液二糖類マルトースまで分解され、最終的に小腸上皮細胞に存在するマルターゼスクラーゼ、イソマルターゼ、ラクターゼトレハラーゼなどの二糖類水解酵素により単糖類グルコースフルクトースガラクトースなどにまで分解されて初めて腸管からの吸収が可能となる[1]

腸液の一日の分泌量は2,400mlである。

消化酵素

※リパーゼの割合は少ない。従って書物によって脂肪を消化するか消化しないかの解釈が異なる。

小腸壁に存在する消化酵素

脚注

  1. ^ 炭水化物の消化・吸収・発酵とその利用、山田和彦、独立行政法人国立健康・栄養研究所食品表示分析・規格研究部、栄養学雑誌 Vol.59 (2001) No.4 P169-176

関連項目


腸液

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 09:47 UTC 版)

消化」の記事における「腸液」の解説

炭水化物膵液マルトースまで分解され最終的に小腸の上細胞存在するマルターゼによって単糖類グルコース分解されるまた、小腸の上細胞では、デンプン分解産物一部分解するためのイソマルターゼ英語版)、ショ糖分解するためのスクラーゼ乳糖分解するためのラクターゼトレハロース分解するためのトレハラーゼなどの二糖類加水分解酵素により、単糖類グルコースフルクトースガラクトースなどにまで分解され初め腸管からの吸収が可能となる。

※この「腸液」の解説は、「消化」の解説の一部です。
「腸液」を含む「消化」の記事については、「消化」の概要を参照ください。

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腸液

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 09:30 UTC 版)

この単語漢字
ちょう
第六学年
えき
第五学年

発音(?)

ちょ↘ーえき

名詞

(ちょうえき)

  1. (生理学) 腸腺腸粘膜から分泌されるアルカリ性体液

「腸液」の例文・使い方・用例・文例

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