聖書の出典
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「新アメリカ聖書改訂版」の記事における「聖書の出典」の解説
新約聖書の出典の大部分は『連合聖書協会』第3版と『ネストレ・アーラント』第26版に拠っている。詳細は次の通り: 出典: "この翻訳で採用されているギリシア語のテクストは、クルト・アーラント(英語版)、マシュー・ブラック(英語版)、カルロ・マリア・マルティーニ(英語版)、ブルース・メッツガー、そしてアレン・ウィクグレン(英語版)によって編集された第3版のギリシア語の新約聖書であり、1975年に連合聖書協会(英語版)によって出版された。句読点と印刷に於ける異なる批評的な器具と変動で、同じテクストが1979年にシュトゥットガルトに拠点を置くドイツ聖書協会(英語版)によってネストレ・アーラントの第26版として出版された。この版も同様に助言を受けた。少数の例外も在ったが、様々な読み方がなされた時、主な異文に載っている出来事が注釈で示されているにも拘わらず、この翻訳はこれらのギリシア語版に書かれてある通りの読み方に従っている。 旧約聖書の引用: "...可能な限りに於いて、根底にあるギリシア語がヘブライ語(或いは、幾つかの場合ではアラム語やギリシア語)に一致する場合にはいつでも、旧約聖書の引用の翻訳は新アメリカ聖書の旧約に一致させている。しかし新約聖書の引用は屡々七十人訳聖書や他の底本に従って、或いは記憶に基づいているので、従って多くの場合で新約聖書の文言の翻訳は旧約聖書に現れて来る文言と一致しない。これらの場合の幾つかは注釈で説明されている"。 旧約聖書の主な出典は新アメリカ聖書の、特にビブリア・ヘブライカ・シュトゥットガルテンシア、七十人訳聖書と死海文書の方法から来ている。シナイ写本の様な他の出典の詳細は次の通り: "旧約聖書の翻訳が受け入れられたテクストを仮定する所では、従来の、若しくは現存している形式が必要とされ、追加の論評が不必要とされる時、場合によってはヘブライ語、アラム語、或いはギリシア語が良く知られた版で普通に入れられている。翻訳家がそれらの受け入れられたテクストから逸脱した所では、マソラ本文より寧ろクムラン文書を採用する事によってより良いテクストの伝統と判断されているものを読む事を是認する事、クムラン文書から、若しくは伝達の際に外見上失われた部分を読む事、そうした変化は新アメリカ聖書の注釈の改訂版に収められている。幾つかの巻のテクストの伝統についての追加情報はその巻の導入部分と同じ箇所の注釈部分で見付かる。 "特に、最も利用価値の高い七十人訳聖書の欠陥と同様に、クムランの洞窟から見付かった文書の四つの文書から復元されたアラム語やヘブライ語で書かれたトビト記の失われた巻の断片は、サムエル記上とサムエル記下の準備に於いて助言を受けている。この巻の翻訳で使用されているシナイ写本のギリシア語の欠陥に相当な部分で一致させている。マカバイ記1の失われた本来のヘブライ語テクストは現存するギリシア語による最も古い文書で代用している。ユディト、マカバイ記2、そしてエステルの一部も同様にギリシア語の文書から訳されている。ベン・シラの知恵の翻訳は保存されている限り、古代の版からの訂正を行って、元来のヘブライ語に基礎を置いている。そうでない場合は、ギリシア語による七十人訳聖書に拠っている。バルク書の中では、根底にある現存していないヘブライ語の形式から派生する幾つかの読み方で、基本的テクストは七十人訳聖書のギリシア語である。第二正典のダニエルの一部(3:24–90; 13:1–14:42)では、基本的テクストは所謂テオドティオーン(英語版)に、時折七十人訳聖書のギリシア語テクストに従って改訂されている"。
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