編集の開始とは? わかりやすく解説

編集の開始

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 13:38 UTC 版)

大正天皇実録」の記事における「編集の開始」の解説

1926年大正15年12月25日大正天皇崩御したのち、実録編纂への動き始まった大正天皇実録編纂するにあたり宮内省図書寮編集課は「大正天皇実録編集案」(1927年昭和2年3月24日付け)を含む「大正天皇実録編集ニ付編集官補定員雇員定額増加上申案」(1927年3月24日付け)を起案し、杉栄三郎図書頭決裁受けている。 「大正天皇実録編集案」の要旨次の通りである。 実録編修着手が遅れると史料収集困難になり消滅する可能性がある。既存の5部ある実録編集機関従事している者を編成替えすると遅れが生じ混乱を来たす恐れがある。よって新たに実録編修機関1部設けるのが適当である。 大正天皇実録部は編修課長主任とし、図書寮御用掛を2名、史料収集採録及び筆写従事する編集官補2名と雇員1名で構成する大正天皇実録史料となるものは他の歴代天皇実録比べ広範で、史料収集時間がかかるため、短期間実録完成させるには少なくとも以上の人員が必要である。 実録編修期間は5年とする。1、2年目は史料収集を主とし、実録起稿を従とする。3、4年目は実録起稿を主とし、史料収集を従とする。5年目整理補正をして完成させる実録編修体裁原則として編年体とし、事件性質により紀事本末体とする。文体漢文直訳体を用い荘重典雅失わないようにし、各条典拠となる書名を記すこと。明治天皇実録(紀)と体裁を統一するため、歴代天皇実録異なり本文史料併載しない。 実録完成後、印刷して朝野官民対し天皇高徳敬仰し、天皇偉業瞻仰させる資に供することは、本実録編修において最も意義あることである。ただ、公にできない機密に依った内容もあるため、公にするにあたって考慮のうえ内容取捨を行う必要があるが、本件に関して実録完成ののち改めて案をまとめ高裁を仰ぐこととするその後細部詰めたのち1927年昭和2年5月一木喜徳郎宮内大臣上申書提出され同年6月6日付け決裁されている。上申書では、編集要員編集課長主任とし、旧側近奉仕者大正天皇侍従であった落合為誠、北小路三郎図書寮御用掛のほか、嘱託2名の計5名体制で、事業期間は5年見込んでおり、当初編集案と比べ人員が1名減っている。 1927年昭和2年6月14日宮内省図書寮大正天皇実録部が設けられ実録編修1927年7月から開始された。1927年7月27日付けで、基本的な編集方針示した10個条からなる大正天皇実録編集事務規定」が定められた。 「大正天皇実録編集事務規定」の要旨次の通りである。 編集体制 - 宮内省図書寮編集課内図書頭直轄大正天皇実録部を新たに設置する。(第一条第二条編集要員 - 監修図書頭監修補助勤務事務官編集主任図書寮編集官、編集補助北小路三郎図書寮編集官及び落合為誠図書寮御用掛、編集補助梅田俊一図書寮嘱託及び嘉納履正図書寮嘱託。(第三条編集期間 - 1927年昭和2年7月から1932年昭和7年6月までの5年間。(第四条叙述体裁 - 基本編年体で、事件性質によっては部会決定に従って記事本末体を用いることができる。(第五条第六条政治外交軍事その他事柄に関する天皇起居については、起居明らかにし、必要であればその一端を記すのを妨げないが、部会決定よるものとする。(第七条文体漢文直訳体を用い荘重典雅失わないようにする。(第八条凡例随時部会決める。(第九条宮内大臣報告するため、編集主任毎年1回功程報告書図書頭提出する。(第十条

※この「編集の開始」の解説は、「大正天皇実録」の解説の一部です。
「編集の開始」を含む「大正天皇実録」の記事については、「大正天皇実録」の概要を参照ください。

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