編集の中立性に関する議論
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「カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル」の記事における「編集の中立性に関する議論」の解説
2006年2月20日に、長年編集長を続けてきたジョン・ホーイ (John Hoey)が、当時CMAJの所有者であったCMAメディアと編集の中立性について論争した挙句に解雇された。 CMAJでは、13人の女性に、カナダのあちこちの薬局でOTCの緊急避妊薬のレボノルゲストレルを買い、その体験を報告するように求めた。薬剤師側では、女性たちに、姓名、住所、最後に月経のあった日、避妊せずにセックスをしたのがいつか、普段はどのように出産を調整しているか、調剤の理由は何か、などの個人情報を質問した。これらの質問はカナダ薬剤師会 (the Canadian Pharmacists Association)から求められたものであり、薬剤師たちは得た情報をコンピューターに永久保存するように求められていた。カナダ女性健康ネットワーク (the Canadian Women's Health Network)は、これらの情報を収集するのは不必要なことであり、プライバシーの侵害だと述べた。カナダ薬剤師会はカナダ内科学会に、薬剤師たちの名前を記事から削除してもらいたいと訴えた。カナダ内科学会はCMAJに、求めに応ずるようにと指示した。それからカナダ内科学会は、理由を告げずに、ヒューイを解雇した。 2006年2月28日に、編集長代理のスティーヴン・チョイ (Stephen Choi)と同僚の編集者サリー・マレー (Sally Murray)が、同じ理由でCMAJを辞職した。そのため同誌には選任の編集職がいなくなり、誌の刊行がこの先どうなるのだろうかという疑問を呼び起こした。 2007年の1月に、ポール・ヘイバート博士が主任編集長の座に就いた。 2007年の4月に、CMAJの元スタッフがオープンアクセス雑誌の『オープン・メディシン (en:Open Medicine)』を新たに創刊した。
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