紙本墨画竹林山水図とは? わかりやすく解説

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紙本墨画竹林山水図

主名称: 紙本墨画竹林山水図
指定番号 281
枝番 0
指定年月日 1943.06.09(昭和18.06.09)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書 「雑室印」ノ印アリ
員数 1幅
時代区分 南宋
年代
検索年代
解説文: 南宋時代作品

紙本墨画竹林山水図

主名称: 紙本墨画竹林山水図
指定番号 1867
枝番 0
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書 見心来復の賛がある
員数 1幅
時代区分
年代
検索年代
解説文:  図に詩を著けている見心来復は元未明初の著名な禅僧で、定水寺住職から至正来年に霊隠の景徳禅寺移り明になってから全国の僧を監督する僧録司の右覚義の職についた僧録司は善世、闡教講経、覚義の四段階の職階に、それぞれに左右の位を設け一名ずつ任命されている。覚義は全国の僧の規律取締りと、僧録司置かれ天界寺の産業財物管理する役目負っている。こうした寺院行政枢要参与した見心来復はまた詩文巧みであり、その著「集」が刊行され、右善世であった宗〓と名を斉しくすると評判されている。見心来復が著賛した絵画は五点ほど、他に相当数墨跡伝来しているが、建仁寺四十世の円篷圓見の塔銘を撰文し、更に、妙楽寺には眺望の素晴しさを中国にも喧伝された呑碧のために「呑碧記」を贈っている。我が国禅林が見心来復地位詩文における名声知り大きな関心寄せていたことが知られるのである。図の賛はその署名に「霊隠」と冠しており、見心来復が霊隠に在った元の至正来年から明の洪武八年の間に著けられている。おそらく本図も見心来復対す関心引き寄せられ南北朝時代の末、著賛の時期とあまり隔たらぬ頃に日明国交回復動き乗って我が国到ったものと考えられる
 図は右手竹林高く伸び立ち、水面隔て汀渚が奥へ深く続いている。中には遠山がぼんやりと浮かんでいる。竹の葉画法少々特殊であると見られる奥深い汀渚示され山水構成表現には元時代特色濃厚である。
 鎌倉時代以降我が国には数多く中国絵画将来され、絵画対す新し造型眼と趣味が拓かれてゆくが、本図のような竹の図はまた特別に興味持たれている。中国我が国愛好され竹林図の一体を伝え作例として、また我が国詩画軸興隆期将来された山水画数少ない遺例としても貴重である。
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絵画:  紙本墨画竹林七賢図  紙本墨画竹林七賢図  紙本墨画竹林山水図  紙本墨画竹林山水図  紙本墨画竹石白鶴図  紙本墨画竹雀図  紙本墨画竹雀図



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