第八章「受難の宿命」《Volume 8『MADE TO SUFFER』》
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「ザ・ウォーキング・デッド」の記事における「第八章「受難の宿命」《Volume 8『MADE TO SUFFER』》」の解説
ウッドベリーの町では、ミショーンによる復讐を辛うじて生き延びたガバナーが、刑務所を見つけ、侵攻のタイミングを計りながら、着々と準備を進めていた。 町の住民たちには、平和な話し合いを望んだのにもかかわらず刑務所からやってきた一行は自らを拷問したのみならず、人質として連れ去ったマルティネスをも殺害し、首をはねたのだと説明する。生活を守るためには、もはや襲撃しかない、と。 そこへ、州兵駐屯地でブルースらが殺害されたという報せが届く。走り去った車両の轍を追って、とうとう刑務所が発見される。だがガバナーは、刑務所内が油断によって完全に弛緩するのを待つために、三〜四週間待った後に侵攻を開始すると部下たちに告げる。 やがて開始される侵攻。ひとしきり攻撃を加えた上で銃撃を止め、ゲートを開き武器を捨てて投降すれば命は奪わない、とガバナーは呼びかける。すかさずアンドレアが狙撃するが、からくもガバナーを外す。それをきっかけとして激しい銃撃が再開される。戦車を用いてフェンス周辺のゾンビをなぎ倒し、さらに攻撃を続けるウッドベリー軍団。だが、態勢を立て直したアンドレアによる狙撃によって、ひとりまたひとりと撃ち倒される状況を見て、ガバナーは一時退却を命ずる。 刑務所側の被害は、軽傷のアンドレアとアクセルだけであるかに見えたが、リックが腹に銃弾を受け、重篤な状態にあることが判明する。 意識を失ったままのリックを抱えて、刑務所内の思いは散り散りにほどけはじめる。ミショーンはタイリースを誘い、ふたりだけで追撃を開始し、デールはアンドレアとグレン、マギーの三人と共に刑務所を脱出する。自らの意志で残った者たちは、ハーシェルを中心として防御の体制を組み始める。 ミショーンとタイリースは、森の中で数名のウッドベリー住民を始末するが、タイリースだけが捕えられてしまう。その頃刑務所内ではリックが目を覚まし、仲間がバラバラになってしまったことを知る。どうしても拭い去れないイヤな予感を抱えながら、それでもリックは可能な限りの準備を進める。他の人々もそれぞれに悲壮な思いを胸に、次の襲撃に備えている。 そこへ姿を現すガバナーのトラック。荷台にはタイリースの姿があり、降伏しなければ彼の命はないと告げる。どうすることもできず、斬首されるタイリースの最期を見届ける一同。 ミショーンは生きていて、軍勢に合流したガバナーに襲いかかるが果たせず、再び茂みの中に消える。 最後の大攻勢が始まる。 アクセルが額を撃ち抜かれるが、備えてあったものを活用しながらなんとか持ちこたえようとするリックたち。そこへアンドレアが戻ってくる。ガバナーの腹心ゲイブをはじめとする部下たちを次々と撃ち倒し始める。形勢が逆転するかに見えるが、ガバナーは戦車でフェンスに突っ込み、一挙に敵味方入り混じった混乱状態に陥る。 リックは、ローリとジュディス、カールを伴い、脱出用のトラックへと向かう。 銃撃によって釘付けにされていたハーシェルたちのグループでは、まずパトリシアが撃ち殺され、次いでビリーも死ぬ。ハーシェルは、戦闘意欲を失くす。 そんなハーシェルに声をかけ、駆け抜けようとするリックたち。だがたちまちのうちに見つかってしまい、アリスが撃たれ、ローリもまたジュディスと共に命を失う。ただカールとリックだけが刑務所を脱出し、ひたすら走り続ける。 ひとり残ったハーシェルはとどめを刺されるが、ローリを撃ち殺したウッドベリー住民の女がひとり、ガバナーに詰め寄る。「あんたのせいで、赤ん坊を殺しちまった!」と。 いつの間にかゾンビたちに囲まれていたウッドベリー軍勢。女はガバナーの頭を撃ち抜き、撤退を図るが、やがて銃声は途切れる。
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