突然の中断とは? わかりやすく解説

突然の中断

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 08:38 UTC 版)

ドラえもん (1973年のテレビアニメ)」の記事における「突然の中断」の解説

2クール終了間際1973年8月中旬日本テレビ動画実質的経営者社長自称)だった新倉が突然失踪した。真佐美によると、新倉失踪する前後8月初旬9月初旬日本テレビプロデューサーから「日本テレビ動画解散するという話が下請けから出ている。それが本当なら下請け側は死活問題なので、入金保証があるまで納品しないという状況になっている。その話は本当か?」と聞かれ、真佐美否定したが「絶対に放送に穴はあけないでくれ」と釘を刺されたという。また真佐美入金を心配する下請けに対しても「もし何かあったら責任取って私はこの業界から足を洗う。私の顔を立ててくれないか?」と説得し回ったという。 その後経営引き継いだ同社会長登記上の代表取締役だった、NST新潟総合テレビ役員の稲庭左武郎を指すとみられる)はアニメ会社の経営無関心な人物で、「もう止めよう」の一言会社解散となった解散について真佐美は、新倉前身東京テレビ動画時代社運をかけて製作した劇場用作品『ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!』出した赤字本作得た収益補填できたことに加え、「その前にいろんなことをやられて懲りた」という稲庭が、新倉失踪機に「少しでも赤字埋まったところで解散した」と述べている。一方美術監督川本征平新倉失踪理由を「次回作が決まらずに資金ショートしたからではないか」と安藤健二取材答えている。 会社の解散という混乱の中、同年9月30日放送の「さようなドラえもんの巻」を2週間作り上げ最終話とし、半年で終了となった最終回自転車漕げなかったのび太泣きながら自転車を漕ぐ練習をする姿を、未来の世界帰ったドラえもんタイムテレビ見守るところで物語が終わる。最終回ラストアイキャッチはあえて「次回お楽しみに」として終了させており、これは制作主任の真佐美による演出だった。これを疑問思った制作進行担当制作)の木沢富士夫に、真佐美は「こんな形で日本テレビ動画ドラえもん終わってしまったがスタッフのみんなは、まだ続けたかった。もう一度日本テレビ動画で同じスタッフ一緒に『ドラえもん』続編製作した思い込め次回おたのしみ“にしたんだ」と意図明かしている。また番組最後の「おわり」のエンドカードドラえもんの丸い手から黄色小鳥飛び立っていくシーンがあり、これにも続編製作希望として「再会の意味込められているという。 最終回放送され9月30日ブラウン管に映る『ドラえもん』描かれスタジオには既に人影はいなかった。その後残され旧作スタッフ債権理などに追われ、ついに日本テレビ動画再建されることはなかった。しかし、6年後に他局他社ではあるものの現在のテレビ朝日版によって「続編」は実現しテレビ朝日版第1話は「未来の国からはるばると」という原作第1話エピソードではなく通常のエピソードの1本である「ゆめの町ノビタランド」とした。ただし、シンエイ動画版の企画書書いた高畑勲その中でドラエモン引用者注:原文ママ)は何者か、どこから来たかのび太どういう関係なのか、をはじめからわからせるために、特別な第1話指定することはしない。」と記しており、特に第1作存在前提としてこのようなスタイル取ったわけでではない。

※この「突然の中断」の解説は、「ドラえもん (1973年のテレビアニメ)」の解説の一部です。
「突然の中断」を含む「ドラえもん (1973年のテレビアニメ)」の記事については、「ドラえもん (1973年のテレビアニメ)」の概要を参照ください。

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