祭祀・公務などに関するもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 05:31 UTC 版)
「上皇后美智子」の記事における「祭祀・公務などに関するもの」の解説
天皇行幸の際には、ほぼ常に妻として同行している(行幸啓)。そのときの服装は、訪問地に縁のある花をあしらった帽子や、同様の意味合いを持つ色の服を着るなどの配慮をしている。例えば2007年(平成19年)の訪欧時には、各国の国旗の色をあしらった服や、コサージュを着用した。 明治の昭憲皇太后、大正の貞明皇后、昭和の香淳皇后が行ってきた養蚕(皇后御親蚕)を継承している。紅葉山御養蚕所において奈良時代から飼育され続けてきた蚕の品種「小石丸」の飼育中止が検討されたとき、これを残すことを主張して同種を救った。小石丸は今日では全国で飼育されるに至り、各種美術品の修復にも用いられている。養蚕によって作られた絹糸で、皇后のドレスを仕立てたこともある。近年では、眞子内親王・佳子内親王が養蚕を手伝っており、内親王たちの着物に仕立てられたという。 特徴ある活動としては、児童への図書普及への取り組みが挙げられる。1998年(平成10年)、インドで開催された「国際児童図書評議会 (IBBY)」におけるビデオによる基調講演「子供時代の読書の思い出」では、日本武尊の妃・弟橘比売の吾妻における入水の物語などを引いて、成婚以来のその胸中を語り世界中に大反響を呼んだ。またこの講演では、幼少のころに家族から聞かされた童話として新美南吉の『デンデンムシノカナシミ』を取り上げ、大人になってからもよく思い出される作品であると紹介した。講演内容は『橋をかける』という題名で、各国にて出版された。2002年には、スイスで開催されたIBBY50周年記念大会に、名誉総裁として出席し祝辞を述べた。なお、その時の祝辞は、『バーゼルより-子どもと本を結ぶ人たちへ』という題名で出版されている。皇后が単身日本国外に行啓した史上最初の例である。 戦没者慰霊の地に赴き、和歌を詠んでいる。
※この「祭祀・公務などに関するもの」の解説は、「上皇后美智子」の解説の一部です。
「祭祀・公務などに関するもの」を含む「上皇后美智子」の記事については、「上皇后美智子」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から祭祀・公務などに関するものを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 祭祀・公務などに関するもののページへのリンク