研究室・資料館
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国立ハンセン病資料館 国立ハンセン病資料館は、東京都東村山市にあるハンセン病に関連する資料を扱う資料館・博物館である。元々は高松宮記念ハンセン病資料館として、藤楓協会創立40周年記念事業で作られた。ハンセン病療養所、入所者の実情をよく示し、らい予防法廃止への原動力となった。資料館に関する資料として「高松宮記念ハンセン病資料館10周年記念誌」(2004年)がある。2007年4月にリニューアルし、国立ハンセン病資料館として開館し、現在に至る。 国立感染症研究所ハンセン病研究センター 国立感染症研究所ハンセン病研究センターは、東京都東村山市にあるハンセン病の予防および治療に関する調査研究を行う機関である。2011年現在、感染制御部がある。当初はらい予防法の結果、国立らい研究所として発足した(1955年7月1日)。熊本分室もあったが1957年8月1日廃止された。1997年1月1日に国立衛生予防研究所の一部となり、4月1日より国立感染症研究所ハンセン病研究センターとなる。多くの基礎研究が行われ優れた結果を出した。安部正英は、非常に敏感なFTA-ABSを開発し、らい菌の感染について、多くの知見をもたらした。ハンセン病医学夏季大学(旧称らい夏季大学)を毎年一週間主宰し関心のある人々へ教育し、また外国の研究者への指導などに貢献した。 大阪皮膚病研究会 1929年7月4日、大阪の匿名の篤志家より、元大阪医科大学教授櫻根孝之進に3万円、次いで10万円の寄付があり、同教授らが創立した研究会である。「皮膚病」とあるが、ハンセン病専門の研究会である。1930年4月に専門誌「レプラ」を創刊、1931年に研究所を建設しここでは、高坂健二、森竜男、伊藤利根太郎などが活躍し、リファンピシン投与により感染源にならないことを発見するなどの業績を上げた。1932年に施設は大阪帝国大学に寄付され、1934年に財団法人化した。 1953年に櫻根賞(後の日本ハンセン病学会賞)を発足させるなど活動を続けたが、使命を終えたとして2003年に解散した。 草津町立温泉図書館 草津町立温泉図書館は、群馬県吾妻郡草津町にある公立図書館である。町内に国立療養所栗生楽泉園があることから、ハンセン病療養所に関する資料(栗生楽泉園に関する資料や入所者の出版物など)の収集を行っている。2015年(平成27年)時点で500冊ほど所蔵しており、日本の図書館の中では最大級の蔵書数である。
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