県南地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 09:09 UTC 版)
かつての毛野川・小貝川河口付近であり、南部は香取海や湿地帯であった。江戸時代以降に開墾され、新田となった土地も多い。現在ではベッドタウンとして開発され、東京都区部や南関東が生活圏に含まれる地域となっている。 常陸国部分と下総国部分に分かれる。常陸国部分に関しては、古代、毛野川流域には毛野国が立国され下毛野君の領土であったと言われる。平安時代、この一帯は桓武平氏流大掾氏の領地であったが、その後政争に敗れて失脚した。鎌倉時代から室町時代にかけては下野国司・宇都宮氏傍系の八田氏流・小田氏が常陸国守護となって統治し、戦国時代には常陸国守護で戦国大名となった佐竹氏の勢力下にあった。江戸時代になると清和源氏・細川氏が谷田部藩に入封し明治維新まで続いた。廃藩置県の当初は新治県に編入された。また、下総国として続いてきた南部は印旛県、千葉県を経て、茨城県に編入された。現在は筑波山や霞ヶ浦などの観光地を抱える。 県南地域は大きく4つに分けられ、つくばエクスプレス沿線地区、取手・龍ケ崎・牛久地区、土浦・石岡地区、稲敷地区に分かれる。筑波研究学園都市や常総ニュータウン、竜ヶ崎ニュータウンをはじめとする新興都市が多く、県南地域の中心として人口24万を数えるつくばは、研究学園都市としての成熟が進む中、鉄道開業と前後して商業集積が進み、ベッドタウンの側面を見せつつも、ニュータウン都市とは一線を画した独自の中心性を持っている。 JR常磐線・首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス沿線は、東京都区部へ通勤する新興住民が増え、この新興住民は「茨城都民」とも呼ばれる(→ニュータウン)。このため、場合によっては南関東扱いされる事もある。常磐線及び国道6号が利根川を渡ってすぐの所に位置する取手は、JR電車特定区間の北端であり朝夕は地下鉄千代田線が乗り入れ、長年に渡って茨城の南の玄関口とされてきたが、2005年のつくばエクスプレス開業以降、都心回帰が叫ばれる今なお着実に人口増加を続ける守谷をはじめとした同線沿線の地域に、その座を奪われつつある。
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県南地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 07:15 UTC 版)
人口1,010,752人。地域内は東京都市圏の一部(322,861人)に含まれるほか、県内を中心とする都市圏では最大規模であるつくば都市圏(850,932人)を有する。 つくば市(249,973人) - 業務核都市・特例市 土浦市(141,613人) - 業務核都市 取手市(104,418人) 牛久市(84,183人) - 業務核都市 龍ケ崎市(75,719人) 石岡市(71,377人) 守谷市(69,205人) 稲敷市(37,796人) かすみがうら市(39,436人) つくばみらい市(50,598人) 稲敷郡(71,364人)阿見町(49,296人) 河内町(7,851人) 美浦村(14,217人) 北相馬郡(15,070人)利根町(15,070人)
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