直接アクセス記憶装置とは? わかりやすく解説

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直接アクセス記憶装置 (DASD)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 09:47 UTC 版)

System/360」の記事における「直接アクセス記憶装置 (DASD)」の解説

Direct access storage device」および「IBMのディスク記憶装置」も参照 360用の最初ディスクドライブIBM 2302:60-65 と IBM 2311 である。2302 は 1302 を改良したのである2311リムーバブルディスクパック 1316 を使用する装置であり、IBM 1311後継である。理論上は7.2MBの容量があるが、実際容量レコード設計依存する:31例えば、モデル20で1316パックを使う場合固定長セクタフォーマットされ、最大容量は5.4MBとなっていた。 1966年、2314 が出荷された。内蔵制御ユニットにより最大で8台のディスクドライブ使用できる実際は9台のドライブがあるが、1台は予備として予約されている。各ドライブに2316ディスクパック装着すると、それぞれの容量は23MB弱となる。2311と2314のディスクパック現代から見れば巨大であり、例えば1316は直径が36cmで、6プラッタがある。プラッタ群の一番上の面と一番下の面にはデータ記録せず、それら以外の中間のプラッタ両面記録するので、全部10面あることになる。10個の読み書きヘッダ同期し動作するシークをなるべく短縮するため、プラッタ群を同心円状に貫く仮想的シリンダデータをなるべくまとめて記録する一般に可変レコード長であり、現代ハードディスクのように固定長セクタフォーマットされているわけではない初期System/360では、トラック毎にヘッドがある磁気ドラム高速記憶装置として使っていた。容量4MBで3,500RPMの2301は7320の後継として、System/360発表時にその一部として発表された。303.8kB/sの IBM 2303:74-76 は1966年1月31日発表されたもので、容量は3.913MBである。磁気ドラムはこれらだけであり、後継としては固定ヘッドディスクがリリースされた。 1970年登場した6,000RPMの固定ヘッドディスク装置2305は、モジュール毎に5Mb (2305-1) と 11Mb (2305-2) の容量である。容量小さいものの、データ転送速度転送レート高速であり、高性能求め用途使われた。例えば、オーバレイリンケージで同じメモリ領域内容高速切り換えるなどの用途使われた。固定ヘッドディスクや磁気ドラムは、初期仮想記憶システムでのページングデバイスとして重宝された。2305は固定ヘッドディスク装置だが、ドラム呼ばれることも多かった。 あまり見られない記憶装置として IBM 2321 Data Cell英語版) がある。複雑な機構内蔵した装置で、多数磁気テープ片にデータ記録し指定され磁気テープ片を取り出して読み書きし、元の場所に戻すということ繰り返しランダムアクセスが可能である。2311が7.2MBの容量だった時代に400MBという大容量実現している。コスト/容量/速度の各面で磁気テープハードディスクギャップ埋めようとした装置といえる。しかし電気機械式だったため信頼性低かったモデル44は、標準ディスクドライブを1台備えていた。2315ディスクカートリッジを装着し、1,171,200バイト容量である:11

※この「直接アクセス記憶装置 (DASD)」の解説は、「System/360」の解説の一部です。
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