クームス試験
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クームス試験(クームスしけん、英: Coombs test)とは、赤血球の細胞膜に結合している免疫グロブリン(抗体)が存在しているか否かを調べる試験である。免疫グロブリンが赤血球に結合している場合、これに抗免疫グロブリン抗体を加えると、免疫グロブリンと抗免疫グロブリン抗体が結合し、抗原抗体反応が起きる。この結果、赤血球は凝集する。凝集が起きた場合をクームス試験陽性、起きない場合をクームス試験陰性と言う。
- 1 クームス試験とは
- 2 クームス試験の概要
- 3 関連項目
直接クームス試験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 08:50 UTC 版)
患者の赤血球浮遊液に抗免疫グロブリン抗体を加え赤血球凝集反応が起きるか否かを検査する(赤血球表面に結合している抗赤血球抗体を検出する)。IgG、補体いずれにも反応する多特異性抗グロブリン試薬を用いて検査する。さらに特定するには抗IgG、抗C3b、抗C3d抗血清を使う。 自己免疫性溶血性貧血(AIHA)は,自己の赤血球に対する抗体(自己抗体)を産生することによる疾患で、既に抗体が感作されているため直接クームス試験は陽性となる。 血液型不適合妊娠による新生児溶血性疾患(HDN)は母親が産生する抗赤血球抗体が胎盤を通過し胎児の赤血球を破壊するために引き起こされる疾患で新生児赤血球の直接クームス試験は陽性となる。 その他、異型輸血による輸血副作用や、薬剤誘発性免疫性溶血貧血、寒冷凝集素症候群(CAS)、特発性寒冷血色素尿症(PCH)でも陽性となる。 直接クームス陽性の場合、生体内で溶血を起こしているかが重要で、ヘモグロビンやヘマトクリットの低下、間接ビリルビンの上昇、乳酸脱水素酵素(LD)、網赤血球増加、ハプトグロビン低下が指標となる。
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