薬剤誘発性による直接クームス試験陽性のメカニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 08:50 UTC 版)
「クームス試験」の記事における「薬剤誘発性による直接クームス試験陽性のメカニズム」の解説
薬剤吸着(ペニシリンなどが原因) ペニシリンが大量に吸着した血球に薬剤抗体が反応し、血管外溶血を起こす。 抗IgGには反応するが、補体には反応しない。適合血選択は必要ない。 免疫複合体(薬剤依存性抗体が原因) 薬剤が血清中の抗体と結合して免疫複合体を形成し、これが赤血球と反応して血管内溶血を起こす。 補体と反応する。適合血選択は必要ない。 自己免疫誘導(α-メチルドーパなどが原因) α-メチルドーパが自己抗体の産生を誘発する。 自己抗体に特異性があれば適合血選択が必要。 膜修飾(セファロスポリンなどが原因) セファロスポリンなどが赤血球膜を修飾し、非特異的に全ての蛋白を吸着させる。 適合血選択は必要ない。
※この「薬剤誘発性による直接クームス試験陽性のメカニズム」の解説は、「クームス試験」の解説の一部です。
「薬剤誘発性による直接クームス試験陽性のメカニズム」を含む「クームス試験」の記事については、「クームス試験」の概要を参照ください。
- 薬剤誘発性による直接クームス試験陽性のメカニズムのページへのリンク