IBM 2311
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「IBMのディスク記憶装置」の記事における「IBM 2311」の解説
IBM 2311直接アクセス記憶装置(IBM 2311 Direct Access Storage Facility)はSystem/360シリーズを通した用途のために1964年に発表された。IBM 2311はIBM 1130およびIBM 2841記憶制御装置を使用し、IBM 1800で利用可能だった。IBM 2311のメカニズムはIBM 1311と大部分は同一だったが、記録の改良により、より高いデータ密度を実現した。 単一のユニットとして回転した6つのプラッタから構成され、IBM 1311の上で使用される同じタイプのIBM 1316ディスク・パックを使用し、231億1725万バイトを保存することができた。 記録する表面はそれぞれ200のトラックをプラスにし、不完全なトラックが発見された場合、代わりに使用することができる3つのオプショントラックは平均検索時間85ms、データ転送割合は156KB/秒だった。 IBM 2311には10のヘッドが搭載されたアクチュエータがあり、ヘッドは記録をする前に油圧式および機械式で動くアクチュエータによって記録するトラックに移動させられた。IBM 2311はシリンダ、トラックおよびレコードへ組織された。シリンダはすべての表面を5つのプラッタの各々上の同じトラックを指し、レコード0はタイミングのために取っておいた。 IBM 2311はSystem/360シリーズ内の各種モデルで使用できるようにその電気的な相互接続が標準化された(System/360によるコンピュータファミリーと周辺機器接続規格の標準化)。これは他のメーカーがIBMのコンピュータに接続し使用するためのプラグ・コンパチブルなディスクドライブを売る機会を作り、互換周辺機器市場が生まれた。
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