白山城跡とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 文化 > 国指定文化財等データベース > 白山城跡の意味・解説 

白山城跡

名称: 白山城跡
ふりがな はくさんじょうあと
種別 史跡
種別2:
都道府県 山梨県
市区町村 韮崎市神山町
管理団体
指定年月日 2001.01.29(平成13.01.29)
指定基準 史2
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文:  白山城跡は、甲府盆地北部釜無川西岸標高560mの独立丘上に占地し、釜無川挟んでほぼ真北3.5km眼下に、武田勝頼最後居城の国指定史跡新府城跡を望む。近世地誌甲斐国志によれば白山城甲斐源氏の祖、武田信義要害として築城されたと言い北麓には武田八幡神社がある。戦国時代には武田氏支族武川衆青木氏山寺氏が守備した
 南北延び尾根上の東西150m南北約180mの範囲に、北から馬出し郭、虎口郭、主郭、副郭を配する山腹横堀巡らせ横堀放射状竪堀接続し西側背後尾根には大きな堀切を2箇所設けて遮断している。良くまとまった配置で、特に横堀放射状竪堀組み合わせ戦国大名武田氏の高い築城技術を示す。
 白山城跡の西側背後標高882mの八頭山へと尾根続いている。八頭山の南と北の尾根筋は白山城跡を包み込むように東側下り尾根先端それぞれ烽火台築かれている。地元では南側ムク台、北側を北烽火台呼んでいる。ムク台は沢を挟んで白山城跡の約900m南側位置し標高692mの高まり占地する。山頂主郭東西30m、南北35mの三角形呈し南側には高さ1mほどの土塁が巡る。北側には径約4m円形凹みがあり、周囲尾根は4箇所堀切遮断され厳重な防御施されている。北烽火台は沢を挟んで白山城跡の約600m北側位置し標高601mの高まり占地する。東西延び尾根筋堀切遮断し東側土塁を伴う幅10m、長さ50mほどの2段平坦地設け中程段差箇所に径約4m円形凹みがある。ムク台と北烽火台は白山城跡の南北守備し、白山城跡を経由して相互に連絡出来る。
 両烽火台を含む白山城は、信州諏訪方面佐久方面甲府武田館を繋ぐ武田氏烽火台群の甲府盆地北部中枢であり、新府城築城後は同城防衛中核となった白山城の守将の武川衆は、後に徳川家臣団に組み入れられ白山城天正末頃には城郭としての機能停止した推測されるが、正確な廃城時期不明である。
 白山城跡は、戦国大名武田氏信州進出拠点となった城郭で、甲府盆地北部における武田氏烽火台群の枢要位置占めていた。また、武田勝頼最後本拠地新府城防衛拠点でもあり、武田氏の高度な築城技術を示す山城跡としても重要である。よって史跡指定し保護図ろうとするものである



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「白山城跡」の関連用語

白山城跡のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



白山城跡のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS