独立編成
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ワンセグ放送は12セグメント放送とのサイマル放送が義務付けられているが、実験として12セグメント放送とは別編成を組んでの放送も行われており、その場合、アナログ・デジタル放送で放送されている通常番組は視聴できない(マルチチャンネル参照)。例として日本テレビでは、関東ローカルでナイター期間中にプロ野球中継の放送を21時からハイライト形式で放送を行っている。 また、大規模な独立編成では2008年12月21日に『M-1グランプリ』の敗者復活戦をテレビ朝日・朝日放送テレビ・北海道テレビ放送・名古屋テレビ放送・九州朝日放送の5局で放送し、ワンセグ独自番組としては初の同時ネットを行った。 札幌テレビ放送では土曜日10:25 - 10:29および11:54 - 11:59に12セグメント放送では各地域ごとの番組を放送する。ワンセグでは道内一律で札幌局発の番組で札幌放送局管内の12セグメント放送と同一内容の『小樽フラッシュニュース』および『札幌ふるさと再発見』を放送しているため、差し替え放送を行っている地域では実質ワンセグ独自番組となっている。また、CMも12セグメント放送では一部時間帯で各地域ごとの内容に差し替えられるが、ワンセグでは道内一律ですべて札幌局発のCMを放送しているため、これも差し替え放送を行っている地域では実質ワンセグ独立編成の扱いとなっている。また、過去には、東北地方のNHK総合テレビでは、2006年4月1日から2007年3月4日までの期間、ローカル番組において、12セグメント放送では各局ローカル番組、ワンセグ放送では仙台発の宮城ローカル番組を放送していた。その為、宮城県以外では、実質ワンセグ独立編成の扱いとなっていた。 NHKについては、放送法の他条項等の規定により当初独自放送は認められていなかったが2009年度より解禁され、2010年度より教育テレビで独立編成を行うこととなった。名称はNHKワンセグ2で、放送局が名付けた呼称である。情報番組「ワンセグランチボックス」、バラエティ番組「青山ワンセグ開発」、ニュース番組「モバイル週間ニュース」、NHK他チャンネルと連携しつつ、ワンセグ独自コーナーを設ける番組「麻里子さまのおりこうさま!」などが制作された。総合テレビについても実施に向けた準備作業を続ける方針とされたが、独自放送の視聴状況および携帯電話機器の技術革新などにより2012年度より編成が順次縮小され、2015年3月末限りでワンセグ独自番組は全て終了した。 2015年度以降はNHKはワンセグとフルセグで同じ映像を放送しているが、フルセグで行われる時刻表示や天気ループはワンセグでは表示されない。また、災害時などのL字型画面は東京送出の場合、ワンセグでは非表示となっている(地域局送出の場合はワンセグでも表示)。また、2020年からの新型コロナウイルス問題で総合テレビの画面左に表示されるQRコードは、東京送出の場合ワンセグでは非表示となっている(ニュースウオッチ9など一部番組ではワンセグでも表示。地域局送出の場合はワンセグでも表示)。
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