独立系運用会社による直販投信への参入
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「直販投信」の記事における「独立系運用会社による直販投信への参入」の解説
日系大手投信委託会社が直販投信から撤退する中、1998年にさわかみ投信がさわかみファンドを設定し、直販投信に参入した。さわかみ投信は証券会社や銀行を親会社にせず、資本関係のない、いわゆる独立系運用会社と言われる。さわかみ投信は2008年までに純資産総額(運用資産額)2000億円超まで拡大し、日本株で運用を行う追加型公募株式投資信託の中でも最大級のファンドの1つとなった。さわかみ投信が運用・販売を行う投資信託はさわかみファンド1本のみであり、直接販売によるコストの低減、長期投資や積立投資の理念などを軸とした営業宣伝を行った。これは競合他社の投資信託を粗製乱造と捉え、証券会社や銀行による投信の間接販売のデメリットと対比させる方法であり、その後に参入した独立系運用会社に影響を与えた。 2004年にはありがとう投信が直販投信に参入。2007年にはセゾン投信、2008年にはレオス・キャピタルワークス、ユニオン投信、浪花おふくろ投信(現クローバーアセットマネジメント)、かいたく投信(現クローバーアセットマネジメント)、楽知ん投信(現クローバーアセットマネジメント)、2009年にはコモンズ投信、2010年には鎌倉投信がそれぞれ直販投信に参入した。これらの投信委託会社はさわかみ投信と同様に、1本もしくは多くても数本の投資信託を運用・販売し、長期投資・積立投資の理念などを軸に営業活動を行なっている。
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