特徴的な車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 14:50 UTC 版)
新潟交通でしか見られなかった北村製作所製車体いすゞ・キュービック P-LV314Q 特徴的な車両としては、1980年代から2000年代の四半世紀にわたって運用されていたいすゞ・キュービック(P-LV314Q)に北村製作所製の車体を架装した車両が挙げられる(写真)。この車両は北村製作所の大型バス用車体としては初にして唯一のスケルトン構造であり、新潟交通には1985年から1988年にかけて合計100台が導入された。この車体は新潟交通以外の事業者では頸城自動車にP-LT312Jが路線バス用に1台、日本赤十字社新潟県支部に献血車用として数台が納入されたのみで、納車先はほとんどが新潟県内であった。その外観からバスファンからは「なまず」という愛称でも呼ばれ、当時は新潟交通のシンボルとも言うべき存在でもあった。しかし、車体の老朽化が著しくなった2000年代前半以降は旧市域の営業所から全て除籍され、新潟交通観光バスの各営業所へ移籍したり廃車されるなどして次第に淘汰され、新潟交通観光バスの潟東営業所所属の最後の1台(車番:G904-I)も2011年4月末を最後に定期運用から離脱し、同年秋にかけて貸切ツアーやイベント等で運行された後、同年12月の車検満了をもって全廃された。なお最後の1台は「新潟生まれ・新潟育ち」という車両そのものの希少性が評価され、また長年の労苦を労うため、新潟市は新潟交通から車両の譲渡を受けて静態保存することになり、同市中央区の鳥屋野交通公園内で2012年7月21日から一般公開を開始した。その後のいすゞ製大型路線車は1989年のみ富士重工業製車体で導入され、1990年以降はすべて純正車体(アイ・ケイ・コーチ→いすゞバス製造→現:ジェイ・バス)で導入されている。 これ以外にも、都市新バスシステムの整備に合わせて導入された車両の一部(1983年に14台導入されたK-MP118N・1984年に21台導入されたP-MP118N)は「ひらめ」との通称があるエアロスター試作型車体を架装しており、やはり他の地区ではなかなか見られない車体であった。 この「なまず」と「ひらめ」を中心とした、都市新バスシステムに対応した冷房付きの一般路線車両には、一般公募により「銀太郎」という愛称が付けられていた。
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