液体状の接着剤とは? わかりやすく解説

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液体状の接着剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 12:14 UTC 版)

接着剤」の記事における「液体状の接着剤」の解説

液体状の接着剤は塗布タイプ呼ばれており、塗布圧着硬化過程経て接着力得られるタイプのものであるラテックス形・エマルション形Latex & Emulsion初期状態高分子固形分水中重合させた懸濁水溶液コロイド状態の天然または合成ゴム主体場合にはラテックス接着剤、本来溶解しない高分子保護コロイドエマルジョン化され溶けることができる状態となっているものはエマルジョン接着剤分類される。これらは特性付与するために異な高分子成分混合する場合もあり、物性設計する上で自由度が高い。貯蔵性に優れるが凍結させる分解し本来の機能発揮しなくなってしまう。常温接着する低温環境では充分に固化せず白化した状態となるため、最低造膜温度(Minimun Film Forming Temperature)上で作業求められる接着過程乾燥固化型で接着剤水分蒸発することで硬化し接着する接着後の体積変化反応形などに比べて大きい。 アクリル樹脂エマルション形やゴムラテックス形がある。 溶剤形 初期状態合成樹脂ゴムなどの高分子固形分有機溶剤などの溶媒溶け込んだ液体状酢酸ビニル樹脂溶剤形ビニル共重合樹脂溶剤形ゴム溶剤形がある。 接着後の体積変化反応形などに比べて大きい。 接着過程乾燥固化型で接着剤溶剤揮発することで硬化し接着する反応系Reactive adhesives、モノマー・オリゴマーなど) 初期状態化学反応起こす前の成分主体とする液体または固体。光や熱などのエネルギー与える事で熱硬化開始するエネルギー与え方明示的である場合そうでない場合常温反応)があり、前者オーブン硬化炉等を用い後者常温にて自然に硬化する。なお、後者用いた場合においても過剰なエネルギー与える事によって、硬化反応促進させる硬化後の物性変化させる、といった事が一般的に可能である。 化学反応は、高温高圧等の条件においては官能基を持つ一つ化学種事足りる単独重合させる場合)が、一般に接着剤用い局面ではそのような環境使用が困難であるため、二種以上の化学種併用する事が多い。そのため製品としては、使用直前混合するもの(2液タイプ)と、工場出荷時に既に混合されているもの(1液タイプ)が存在する前者は2液に分かれているため保存安定性良いが、後者保存安定性反応性硬化性)を両立させるために、様々な工夫用いられる。例としては、冷凍保存硬化剤触媒マイクロカプセル化、硬化温度高温化などが挙げられるこのため一般に高価であり、ごく一部市販品除きほとんどは工業用、特に電子部品用途用いられている。 シアノアクリレート系の瞬間接着剤触媒とする特殊なものであり、1液ではあるが上記当てはまらない反応系接着剤硬化前後において、密度変化若干揮発以外には体積減じる可能性が低いという特徴持っている

※この「液体状の接着剤」の解説は、「接着剤」の解説の一部です。
「液体状の接着剤」を含む「接着剤」の記事については、「接着剤」の概要を参照ください。

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