水上艦船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 02:14 UTC 版)
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}} スウェーデン海軍のヴィスビュー級コルベット。艦体と艦橋が一体化して、断面が台形と逆台形の組み合わせとなっている。円錐形のものはレドーム。主砲の砲身は砲塔に格納されており、外からは見えない。 RSS Formidable。VLSをレーダー遮蔽板で囲い、ステルス化している。この他、ハープーンも遮蔽板で囲み、水平方向からのレーダー反射を抑制している。 水上艦船におけるステルス性の寄与として、レーダー反射断面積(RCS)の減少を試みるための艦体の単純化・平面化がある。 従来、艦体の断面は生産性を考慮して垂直や曲面になるのが普通であったが、艦体や艦橋の断面を従来の垂直から台形や菱形にすることで、反射したレーダー波を海面や空中に逸らすことで、レーダー波の減少になる。マストの支柱の断面を台形や菱形にすることも試みられており、中には先進型閉囲マスト/センサー(AEM/S)のような思い切ったレーダー反射断面積を減らす工夫もある。煙突も、平面で構成したりマストと一体化、さらに煙突を廃して舷側排気にすることで反射断面積を最低限にすることができる。また、艦体上にある突起物(マスト・兵装類)も、艦体に格納したり平面のカバーを被せることで、レーダー波の反射断面積を減少させることができる。中にははやぶさ型ミサイル艇のように、欄干も断面を菱形にするなどして徹底したステルス性を追及する例もある。 形状にとらわれないステルス性の寄与法として、レーダー波を吸収する素材(例えば炭素繊維強化プラスチック(CFRP))を貼り付けることもある。この方法を用いると、それまで保有していた非ステルスの艦艇にステルス性を与えることも可能である。 ミサイルの発射装置をVLSにして艦体に組み込むことも、低視認性も相まって反射断面積の減少になる。計画のみに終わったが、アーセナル・シップは上部構造物がほとんどなく、低レーダー反射断面積と低視認性を強く意識した設計となっている。艦載砲も、砲塔を平面で構成した多角形にすることでステルス性を持たせたものがある。ヴィスビュー級コルベットに搭載されたボフォース57mm砲は、射撃時以外は砲身を砲塔に格納する。艦載艇格納部や対艦ミサイルの発射管、魚雷発射管をシャッターで覆うことで反射断面積を大幅に減少させることができる。 水上艦艇のステルス性がどの程度になるかは、公開されている情報が少なく不明な点が多い。VLSを世界で初めて搭載し、また艦橋と艦体を傾斜させるなどステルス性への配慮がなされたキーロフ級ミサイル巡洋艦の1番艦「キーロフ」が初めてデンマーク海峡を通過した際、満載排水量が26,500tという大型艦である本艦が、NATO軍のレーダーには「2,000t程度の小型フリゲート」にしか写らなかったという逸話がある。
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