戦中配備型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/08 22:59 UTC 版)
「フェアリー ファイアフライ」の記事における「戦中配備型」の解説
ファイアフライは、(総生産数が100機程度の機体も多い)同時代のイギリス海軍戦闘機の単一生産数としてはかなりの生産数を誇っており、戦中、戦後あわせて1702機とされる。そのため派生型も多く、かなりの種類が存在する。ただし、ファイアフライが生産された1943年頃になると、イギリス海軍も複座戦闘機の戦闘機としての限界は認識しており、偵察戦闘、もしくは戦闘攻撃任務(後の対潜哨戒に近い任務を持っている)が主となった。 第2次大戦で使用された主要な型であるMk.I型についても、後期生産型はアメリカ製ASH対水上艦船レーダーを搭載したFR型であった(FRはFighter Reconnaissanceの頭文字でそのまま戦闘偵察機の意)。このFR.Mk I型は376機製造されており、前期生産型に当たるF型の429機とあわせて、MK I型のみで全生産数の半分近くを占める。 このほかMk IにはF.Mk I型をFR.Mk Iの仕様(ASH対水上艦船レーダー装備)に改修したF.Mk IA型、そしてFR.MK I型の通信機を別種に交換、シュラウド付きの排気管を取り付けるといった改修をほどこした夜間戦闘機型のNF.MK I型が存在する(この改修は140機ほどが行ったとされる)。また、Al.Mk Xレーダーを装備した夜間戦闘機タイプのNF.Mk II型が37機生産されたとされる。これらの型は、エンジン換装や形状の大幅な変更が無く、MK I型の派生型と呼ぶことができる。
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