東林学派・経世致用の学、水戸学
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「無限革命論」の記事における「東林学派・経世致用の学、水戸学」の解説
一方、経世致用の学は、学問は現実の社会問題解決の為に用いなければならないとする思想であり、中国明朝末期の東林党(東林学派)に端を発し、朱舜水が江戸時代の日本の水戸藩水戸学に影響を与え、戦前より日本の儒教思想にも浸透した考えであった。水戸学の藤田東湖の漢詩『回天詩史』では「回天」、即ち「天を回転させる、天下の形勢を変える」という思想が見える。水戸学は「愛民」「敬天愛人」「尊王攘夷」等の思想で知られる。1929年に保守中道の昭和期の政治家米田吉盛の設立した横濱専門学校(神奈川大学)は、経世実用(経世致用の学)を学風とし日本文化の伝統を守る質実剛健の精神及び海外の精神文化を積極進取する精神を重んじていた。神奈川大学横浜図書館には徳川光圀編『舜水先生文集』(正徳5年(1715年)、朱舜水研究の最重要文献)が所蔵されている。西洋の思想である実存主義と、東洋の思想である経世致用の学の結び付く土壌があった。 神奈川大学の学風と東林党(東林学派)の共通点は、 学問の現実問題改革へ利用精神 地方分権思想-神奈川大学法学部には自治行政学科を設置している 海外の知識の積極進取 「公」によって君主(政府)批判-日米同盟批判、沖縄基地問題批判、米軍空母寄港反対運動等(神奈川大学では、1968年1月 原子力空母エンタープライズ (CVN-65)寄港阻止支援カンパ問題(佐世保エンタープライズ寄港阻止闘争)、1973年 9月14~15日「九・一五ミッドウェイ (空母) (USS Midway, CVB/CVA/CV-41)横須賀母港化反対闘争」の学生運動が起きている。) 鄭成功、朱舜水等の反清復明運動、水戸学会沢正志斎尊王攘夷思想-1965年憲法学者黒田覚の憲法改正論議、反欧米化運動、1970年三島事件、古賀浩靖、小賀正義等 水戸学 「愛民」「敬天愛人」-神奈川大学学生のボランティア活動等 などである。
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