ひがしにほん‐たいふう【東日本台風】
東日本台風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:01 UTC 版)
「ラグビーワールドカップ2019」の記事における「東日本台風」の解説
2019年10月10日、ワールドラグビーと大会組織委員会は、同年最大級の規模となる台風19号(ハギビス。後に令和元年東日本台風と命名)が関東・東海エリアに甚大な影響を及ぼす可能性を懸念し、10月12日に豊田スタジアムで開催予定だったニュージーランド対イタリア戦、横浜国際総合競技場で開催予定だったイングランド対フランス戦のプールステージ2試合を中止することを決定した。ラグビーワールドカップで試合が中止になるのは初めて。 13日開催試合については天候状況をふまえて試合開始6時間前までに判断するとしていたが、当日になり釜石鵜住居復興スタジアムで開催予定だったナミビア対カナダ戦の中止を決定した。また、横浜国際総合競技場の日本対スコットランド戦は予定通り開催されたが、台風の影響で売店の一部が休業することから、ソフトドリンクの持ち込みをこの試合に限り認める措置が採られた。 このほか、両日に開催された残りの4試合についても、交通機関の不通などにより来場できなかった人を対象として払い戻しを行うことを検討している。 上記により、ナミビア対カナダ戦が台風の影響で中止となったが、カナダ代表選手17人が釜石市ボランティアセンターの職員とともに午後2時から2時間ほど、浸水被害に遭った同市千鳥町周辺で道路の泥かきや浸水した住宅から家具を運び出す作業にあたり、台風の影響を受けた市内の泥かきや家財の運び出しを手伝った。コナー・トレーナーは「試合ができなかったことは残念だけど、釜石の人を助けることができてよかった。今回の経験で災害の時に家族や友人を守る大切さを思い出すことができた」。ルーカス・ランボールも「試合が中止になってプレーで動かなかった分、ここでしっかり働くよ」と語った。また、宮古市を宿泊地としていたナミビア代表は、同チームから「被害に遭った市を元気づけたい」との申し出があり、キャプテンを含む25人の選手たちが、宮古駅前と市庁舎周辺で30分ほど、握手や写真撮影などに応じた。 アイルランド代表が準々決勝を闘うこととなった2019年10月19日の前日18日に、アイルランド代表アナリストのビニー・ハモンドが、公開キャンプ地であった千葉県市原市にて、がれきの撤去などを手伝った。ハモンドは「キャンプをした思い出の場所が、悲惨な状況になってしまい悲しい。被災した人たちに力を与えられるような試合にしたい」と話した。
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