東宝プラザ
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やがて映画の斜陽化が進み、1975年(昭和50年)、東宝洋画系ロードショー館に一本化され、館名を東宝プラザと改称。1981年(昭和56年)3月13日に現在の建物に改築され、2階=東宝プラザ、地下1階=プラザ2の2館体制へと移行。ジャッキー・チェン主演の『ヤングマスター 師弟出馬』がこけら落としとなった。主に東京の日比谷スカラ座や日比谷映画、日劇プラザなどで上映される邦画・洋画の話題作を数多く上映し、東宝公楽や東宝日劇と共に道内東宝系列映画館のチェーンマスターとして親しまれた。1991年(平成3年)の高畑勲監督作『おもひでぽろぽろ』からはスタジオジブリ作品を上映するようになり、1997年(平成9年)7月12日封切の宮崎駿監督作『もののけ姫』では、わずか半年の上映で17万人を動員する記録を打ち立てている。 1998年(平成10年)、サッポロファクトリー内に「ユナイテッド・シネマ札幌」、2003年(平成15年)には札幌駅前に「札幌シネマフロンティア」といった大型シネマコンプレックスがオープンし、競争が激化。シネマフロンティア開業を機に2003年2月をもって東宝との番組提携契約が打ち切られ、東宝の系列館からフリー館に転換。同年12月に座席や内装のリニューアルを行った。丸の内ピカデリー1・2・3や丸の内ルーブルをメイン館としたウォルト・ディズニー・スタジオ配給の洋画(『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ4作品、『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』等)も上映するようになったのもこの頃からである。『踊る大捜査線』や『海猿』、『名探偵コナン』など、大ヒットした邦画シリーズも閉館まで封切られた。『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』がメガヒット後に再編集・再録音された『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』も市内で唯一封切られ、ファンによる封鎖上映会がプラザ2で実施される。 映画興行の合間に行うイベントにも積極的に取り組み、2006年(平成18年)より毎年秋に『札幌国際短編映画祭』を開催。2009年(平成21年)からはディノスシネマズ札幌劇場と共に『ママズシネマクラブ』(後述)と題した親子限定の貸切興行を実施。さらに2010年(平成22年)4月17日公開の『アリス・イン・ワンダーランド』(ティム・バートン監督)からは376席のスクリーンに3Dデジタルシネマシステム(ドルビー3D方式)を導入するテコ入れを図った。2011年(平成23年)5月18日には、実業家でエッセイストの高橋歩が出演し、俳優の小橋賢児が監督したロードムービー『DON'T STOP!』の上映会が行われ、高橋と小橋が舞台挨拶で来館した。
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