東宝交響楽団の時代
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1946年に設立された東宝交響楽団は、第1回公演を上田仁指揮のもと、5月14日日比谷公会堂で開催した。翌1947年から本格的な活動を開始し、9月29日に第1回定期公演を日本劇場で開催、指揮は近衛秀麿でベートーヴェンの交響曲をとりあげた。 定期演奏会と並行して「グランド・コンサート」と名付けられたシリーズも開催され、チャイコフスキーやウェーバーの他、伊福部昭、渡辺浦人らの作品もとりあげられた。1948年にはさらに「日米現代音楽祭」と題した演奏会が6月22日日比谷公会堂で開催され、上田仁の指揮で米国からロイ・ハリスの『ジョニーの凱旋』序曲とアーロン・コープランドの『サン・メヒコ』、日本から伊福部昭『ヴァイオリン協奏曲』(独奏江藤俊哉)と早坂文雄『ピアノ協奏曲第1番』(独奏梶原完)が演奏された。その後東宝交響楽団は、近衛の「日劇定期」でスタンダードな作品をとりあげ、上田の「日比谷定期」で内外の現代作品をとりあげていった。そして1951年1月までに34回の定期演奏会を開催した。
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