東区画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 22:46 UTC 版)
ギータルリン 東区画を仕切るマフィアのボス。名乗るごとに名前が毎回変わるが、その珍妙で長ったらしい名前には必ず『ギータルリン』という単語がはいっているので、皆からはギータルリン、あるいは単にボスと呼ばれている。別名「東の暇人」「東の変態」。片言の日本語を話す、何を考えているか分からない能天気そうな男だが、腹の中は決して見せない不気味な面もある。常に二人の美女を両脇に従えているが、実は彼女たちは護衛部隊が傍にいない時のためのプロの弾除けである。著者の他シリーズ作品にも「ギータルリン」の名前は登場しており、何らかの関連性が伺える。 砂原潤(さはら じゅん) 東区画の護衛部隊の隊長。人工島の最古参の一人。父親は人工島を海に浮かせるためのエンジンの技師で、そのエンジンに巻き込まれて死亡した。そのため「父は島のエンジンと一つになった」と解釈しており、島のエンジン、ひいては島全体を守り抜くと心に誓っている。普段は長い前髪で目元を隠した、オドオドした頼りない少女だが、武器である二本の軽量化チェーンソーを使うときは狂ったように明るい性格に変貌する。驚異的な動体視力があり、身体能力も猫のようにしなやかで素早い。本人は「猫」に、二本のチェーンソーは「猫の爪」にしばしば例えられる。 チェーンソーを武器にしているのは、彼女のモチベーションの引き金になるのが「エンジン」とその音だからで、チェーンソーを手にしていなくともエンジンの音を耳にしただけでも性格は豹変する。戌井に好意を寄せている節があるが、本人もそれがどんな種類の感情なのか解っていない。 八十島美咲(やそじま みさき) 不運の申し子といわれるほど不運な少女。「ミス・アンラッキー・アンド・ノーフォーチュン」。島外の出身だが、父親の借金のカタとして東区画のカジノバーで働くこととなった。よくカジノ強盗に人質にされる。その度に潤や護衛部隊に救われて、今では潤の数少ない親友となっている。いたって普通の一般市民であり、カジノに来るお偉方の前ではいつも小さくなっているが、追いつめられると身の危険を忘れて大胆な発言をすることもある。 グレイテスト張(グレイテスト チャン) 護衛部隊の副隊長。地下プロレスのチャンピオン。「島で一番強いのはだれか?」という問いに名が挙がるほどの強者で、豪傑を絵に描いたような男。葛原に劣らないほどの巨体。短気な性格で、ちゃらんぽらんなギータルリン相手によくキレている。 雪村ナズナ(ゆきむら なずな) 護衛部隊の一人。ショートヘアの、サバサバした性格の少女。日本刀使いで、居合の達人。孤児の少女たちを引き取って育てている反面、依頼されれば人殺しであっても容赦なく行う非情な面もある。雨霧八雲に好意を抱かれており、本人も八雲に少しずつ肯定的な感情を抱いている。 カルロス 護衛部隊の一人。浅黒い肌にタレ目の優男で、ナンパ好き。体中に銃を仕込んでいる。狙撃の名手で、グラスからはみ出たチェリーのヘタだけ遠方から打ち抜く事ができる。 カルロスの父親はバッカーノ!のガンマン、アンジェロではないかと思われるが詳細は不明。 リリ 護衛部隊の一人。下はジーパンなのに、何故か上半身はボンテージルックというSM女。二児の母らしい。雨霧八雲曰く「護衛部隊の中ではまだ話が通じる方」(その他で話が通じるのは潤とカルロスくらいらしい)。 源さん(げん) 護衛部隊の一人。サングラスをかけた初老の男性。様々な武器を隠し持っている。戦力としては頼りになるが、女子供どころか味方にも容赦はなく、事あるごとにめんどくさがって味方ごと手榴弾で吹き飛ばそうとする異常者である。 ミィ 護衛部隊の一人。笑い上戸。笑いながら安全ピンで人の目玉を抜くらしい。 ゴロー 護衛部隊の一人。モヒカンにして四番バッター。武器はバット。 円(まどか) 護衛部隊の一人。数字使い。延々と円周率を数えている。武器はボウリングの球。 稲嶺光(いなみね ひかる) 地下カジノのオーナー。 竹獅子勘十郎(たけしし かんじゅうろう) 潤の家の隣にあるラーメン屋の親父。通称「竹さん」。ラーメンの味は絶品。戌井隼人相手でも容赦なく怒声を上げる人物で、「島で一番強いのは誰か?」という問いに何故か名が挙がる。
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