東アジアの四季変化における梅雨とは? わかりやすく解説

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東アジアの四季変化における梅雨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 05:47 UTC 版)

梅雨」の記事における「東アジアの四季変化における梅雨」の解説

気候学的な季節変化世界比較したとき、東アジアでは春夏秋冬梅雨加えた五季、また日本に限るとさらに秋雨加えた六季の変化がはっきりと表れる東アジアでは、春や秋は、温帯低気圧移動性高気圧交互に通過して周期的に天気変化する一方盛夏期に亜熱帯高気圧太平洋高気圧)の影響下に入って高温多湿な気団覆われる。そして、春から盛夏の間と、盛夏から秋の間には、中国大陸東部から日本の東方沖に前線停滞することで雨季となる。この中で、春から盛夏の間の雨季梅雨盛夏から秋の間の雨季秋雨である。なお、梅雨東アジア全体明瞭である一方秋雨中国大陸方面では弱く日本列島方面明瞭である。また、盛夏から秋の間の雨季内訳として、台風による無視できないほど影響力持っている梅雨時期が始まることを梅雨入り入梅にゅうばい)といい、社会通念上・気象学上は春の終わりであるとともに夏の始まり(初夏とされる。なお、日本雑節1つ入梅6月11日頃)があり、暦の上ではこの日を入梅とするが、これはを必要とする田植え時期目安とされている。また、梅雨が終わることを梅雨明け出梅しゅつばい)といい、これをもって本格的な夏(盛夏)の到来とすることが多い。ほとんどの地域では、気象当局梅雨入り梅雨明け発表行っている。 梅雨の期間はふつう1か月から1か月程度である。また、梅雨期の降水量九州では500mm程度年間の約4分の1関東東海では300mm程度年間の約5分の1ある。西日本では秋雨より梅雨の方が雨量が多いが、東日本では逆に秋雨の方が多い(台風寄与もある)。梅雨時期雨量は、年によって大きく変動する場合があり、例えば150mm程度しかが降らなかったり、梅雨明け平年より2週間遅れたりすることがあるそのような年は猛暑少雨であった冷夏多雨であったりと、夏の天候が良くなく気象災害起きやすい。 東アジアは中緯度位置している。同緯度中東どのように亜熱帯高気圧影響にあって乾燥した気候となってもおかしくないが、大陸東岸夏季海洋を覆う亜熱帯高気圧辺縁部になるためが多い傾向にある。これは北アメリカ大陸東岸同じだが、九州では年間降水量が約2,000mmとなるなど、熱帯収束帯雨量にも劣らないほどの雨量がある。この豊富な雨量対す梅雨秋雨寄与大きい。梅雨大きな雨量もたらす要因として、インドから東南アジアへとつながる高温多湿なアジア・モンスーン影響受けている事が挙げられる時折梅雨は「しとしとと降る」「それほど雨足強くない曇天が続く」と解説されることがある。これは東日本では正しいが、西日本ではあまり正しくない梅雨降り方に地域差があるためである。特に西日本華中長江中下流域付近)では、積乱雲集まったクラスター呼ばれる平規100km前後群がしばしば発生して東に進み激しい雨もたらすという特徴がある。日本本土梅雨期にあたる6-7月の雨量を見ると、日降水量100mm上の大雨の日やその雨量は西や南に行くほど多くなるほか、九州四国太平洋側では2カ月間の雨量半分以上がたった4-5日間の日降水量50mm以上の日にまとまって降っている。梅雨期の総雨量自体も、日本本土では西や南に行くほど多くなる

※この「東アジアの四季変化における梅雨」の解説は、「梅雨」の解説の一部です。
「東アジアの四季変化における梅雨」を含む「梅雨」の記事については、「梅雨」の概要を参照ください。

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