未登場の妖怪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:12 UTC 版)
手塚治虫や手塚プロダクションのスタッフが描いたイラストには、原作やアニメには登場していない妖怪がいる。 手塚治虫マンガ大全や手塚治虫トレジャーボックスにも掲載されており、週刊少年サンデー1968年2・3号掲載の手塚治虫が描いたイラスト『特別大画報どろろ妖怪屋敷』には、寿海と幼少の百鬼丸を取り囲む22体の妖怪『長壁(おさかべ)』、『ふぐなめ』、『獅子小僧』、『おとろし』、『がごぜ』、『塗仏』、『ひんそう』、『天井くだり』、『なめ婆(なめばば)』、『そでびき』、『青行燈』、『ケラケラ女』、『ヘラたたき』、『骨女』、『おおかぶろ』、『手の目』、『のっぺらぼう』、『見越し』、『きつつき』、『ひょうすべ』、『青ぼうず』、『ぬらりひょん』が紹介されているが、この妖怪は鳥山石燕の画図百鬼夜行に描かれている妖怪である。 手塚治虫文庫全集どろろ2巻の表紙などに使われている手塚治虫が描いたイラストには4体、手塚治虫マンガ大全や手塚治虫トレジャーボックスにも掲載されており、週刊少年サンデー1968年2・3号掲載の手塚治虫が描いたイラストで「これからもどろろに、ぞくぞく登場する妖怪は、これだ!!」と銘打たれている『特別大画報どろろ百鬼』には13体が描かれている。DVD-BOX封入解説書にも掲載されており、冒険王1969年9月号の特集に当時は手塚プロダクション所属だった井上智が描いたカラーイラストで「これからどろろにぞくぞく登場する妖怪はこれだ!!」と銘打たれている『どろろと百鬼』には21体が描かれている。 以下に、『特別大画報どろろ百鬼』で紹介されている妖怪13体と、手塚治虫文庫全集どろろ2巻の表紙などに使われている手塚治虫が描いたイラストの妖怪2体、手塚プロダクション所属だった井上智が描いた妖怪7体を記載する。 ごりん童子 4つの輪が絡まった大きな輪を握って宙に浮かび背後に2つの炎が燃え盛る、頭頂部に髪が無い、ふんどしを締めた人型の妖怪。手塚治虫文庫全集どろろ2巻の表紙などに使われている手塚治虫が描いたイラストでも百鬼丸の右下に描かれている。 水かけ女 右手には先端が曲がった杖を持ち、着物を着た女の姿をした妖怪で、左手に持った大きな柄杓で水をかける。 伊勢の大腕 尖った爪が生えた、突風のごとく現れる巨大な右腕の妖怪。 まっしろ怪獣 全身が黒々とした毛に覆われ、丸々とし胴体の中心に人間のような鼻と赤々とした目がある、猿のような8本の腕が生えた妖怪。 山がくれ妖怪 大きな角材を両腕と片足で抱え込み、上半身の衣服がはだけている、山男のような大きな妖怪。 バンモン 四角い大きな岩に、うっすらと目のような模様がある妖怪。 水牛怪獣 水牛の体に、頭頂部の無い髪と口髭をたくわえた鬼のような頭部をした妖怪。 半魚人妖怪 手のひらに魚の水かきがある人間のような腕が生えている魚の妖怪。 火ごたつ妖怪 上部に目があり、背面に葉っぱのような形状のものが2本生え、前方の空洞から炎を吐き出す、オーブントースターのような形をした炬燵の妖怪。 きちきち女 和服の袖で顔を隠し、木陰で身を屈めている女2人の姿をした妖怪。 からかさ小僧 花柄の着物を纏い片手で白い杖をつき、きのこの傘のような頭部から市女笠の周囲に垂れ下がっている『虫の垂れ衣』を垂らした妖怪。この手塚治虫版からかさ小僧は、他のからかさ小僧とは異なった容姿になっている。 ビックリ妖怪 目が笑みを浮かべた人間のような形状をしている、アリクイのような姿の妖怪。 かんこ鳥妖怪 口から火を吐き、後頭部に髪が生え、首の下に長い毛を生やし、人間のような目と眉毛を持つ鳥の妖怪。 名称不明 蛇のような長い胴体に、毛が無く目の部分が深い闇のように暗い人間のような頭部がある妖怪。手塚治虫文庫全集どろろ2巻の表紙などに使われている手塚治虫が描いたイラストで、百鬼丸の右上に描かれている。 名称不明 頭髪がある龍のような妖怪。手塚治虫文庫全集どろろ2巻の表紙などに使われている手塚治虫が描いたイラストで、百鬼丸の左下に描かれている。 ヘラヘラさん 黄色い肌で不気味な笑顔の、大きな顔だけの妖怪。 ヌラリ ウツボに似た、地を這う全身が真っ黒な妖怪。 シイラ怪魚 白い肌に吊り上がった目、鋭い歯が特徴の魚に、手の平に水かきがある人間のような腕がある妖怪。 三目ムカデ 側頭部にのみ生えた真っ赤な髪、4本の太い牙、血走った両目の中央に血走った第3の目、ムカデのような胴体に三本指の両腕がある妖怪。 ナメハゲちょうちん 目と口の付いた高張り提灯が竿の上にあり、さらにその上に落ち武者のような髪型で顔に血の付いたさらし首がある妖怪。 金火箸 首から上は河童のようなで、胴体は蛇のような妖怪。 カガ 頭部には毛が無く、耳は大量の赤い毛で覆われており、細いタレ目、赤みがかった肌の妖怪。
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