未登場モビルスーツ(試作メカ)
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「モビルスーツバリエーション」の記事における「未登場モビルスーツ(試作メカ)」の解説
そして新たな企画の一つが、『機動戦士ガンダム』の未使用原稿に原案が記載されており、サンライズ(当時は日本サンライズ)発行の書籍『機動戦士ガンダム記録全集』にて発表されていたアッグ、アッグガイ、ジュアッグ、ゾゴックを「未登場モビルスーツ」シリーズ(「試作メカ」シリーズ、「没メカ」シリーズとも)としてプラモデル化することだった(1982年7月 - 11月)。 誕生の経緯から、これらの機体のプラモデルのパッケージは、アニメ作品に登場していないにもかかわらず、『機動戦士ガンダム』シリーズのそれと同一の構成がなされることになった。このようにアニメに登場しないキャラクターを製品化することは当時としては非常に珍しいことであり、絶対に成功しないと考えられていたため、バンダイにとってこれは大きな賭けだった。マイナーさゆえに、広告やポスターには「機動戦士ガンダム記録全集(日本サンライズ発行)に紹介された未登場モビルスーツです」といった注釈がつけられるなど、宣伝にも工夫が行われた。 当初は待望の新モビルスーツということもあり、没メカは画面に出ないだけでちゃんとジャブロー攻略に用いられたという設定になっており、その為後のMSVの時期に実戦においてパーツを換装した機体(アッグ武装型など)のイラストが描かれ、『テレビマガジン』にはセル画の絵物語でアッグガイ&ジュアッグとガンダムの交戦が描かれ、テレビ未登場機のハンディを埋めるための展開が成された(後のMSV時期に4機チームのトンネル掘削による強襲作戦は行われなかったと設定され、特務モビルスーツという名称がつけられた)。 「未登場モビルスーツ」シリーズは1/144スケールだけではなく1/100スケールも販売され(1/100ジュアッグも発売予定はあったが中止)、十分といっていい成績を残した。『MSV』シリーズの発売を検討していたといわれるバンダイにとって、その前段階的存在と見ることもできる当シリーズの成功は、『MSV』シリーズの販売は商業的に可能という自信を与えた。
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