有野家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 05:47 UTC 版)
「ローカル女子の遠吠え」の記事における「有野家」の解説
有野 りん子(ありの りんこ) 主人公。静岡市葵区出身の27歳女性。普段の髪型は緩めの三つ編みで、蟻の触角のようなアホ毛が特徴。同僚が羨むほどの巨乳を持つ。 大学進学を機に東京へ移り建築デザイン事務所に就職したが、デザイナーとしての評価に行き詰まりを覚えてきたころに都会の荒波に「物理的に」押しつぶされ満員電車で肋骨を骨折したことで静岡にUターンした。 性格は真面目で仕事熱心(同僚からワーカホリックを疑われるほど)だが柔軟性に欠ける面があり、センスを求められる用件には弱い。それ故東京に住んでいた時にデザイナーとしての能力は芳しくなかった一方で事務スキルはきわめて高い。海で泳ぐのも苦手(波の動きが法則化できないため。プールなら泳げるとのこと)。委員長気質で、学生時代はその任にあるかないかを問わず「委員長」と呼ばれていたが、本人は気に入っていない。美容に関しては、やや無頓着な面がある。仕事中や食べる時には、ほぼ必ず「バリバリ」という効果音が付く。 対人関係においては合理性を重視し他人との馴れ合いを嫌うが情が欠けているわけではなく、自分の中で合理的に関連づけば(あるいは他者にそう誘導されれば)会社の懇親会や同僚の誘いに応じるぐらいの社交性は持っている。また、実は「誰かに必要とされる」「誰かの役に立つ」ことへの欲求が強く、文句を言いつつも他人の世話を焼いてしまう一面があり、同僚の雲春はそんな彼女を「心の壁一級建築士(ただし欠陥建築)」と評した。地元の事情には詳しく、静岡の事情に疎い雲春をフォローする機会は多い。快人(雲春の弟)は、彼女の性質は名々伏に似ていると評した。 自分を『アリとキリギリス』の蟻と評し、地元に留まった旧友をキリギリスと軽蔑していたが、Uターンしてきた自分に対し旧友たちが幸せな生活を送っていたことに思い悩む。Uターン後は、東京と地元の価値観や生活環境のギャップに悩むことも。単行本2巻あたりまでは、これらに関して悩む描写がしばしば見られた。 恋愛や結婚には極端に冷めており、結婚願望も持っていない。そのため、恋話は苦手。雲春とは、あくまで同僚として接しているが、公私ともに接する時間が増えていることに疑問を覚えている。一方で食事時に腹をたてると彼の食事を横取りしたり、彼からの誘いを断りきれなかったりなど距離感が微妙。 姓の由来は、『アリとキリギリス』の蟻から。 有野 蘭子(ありの らんこ) りん子の母親。自称「長澤まさみと広瀬すずを足してバーボンで割ったような美女」「静岡のマリリン」。彼女にも、蟻の触角のようなアホ毛はある。 静岡でスナック「かとれあ」を営んでおり、接客術に長けている。 夫が借金を残して蒸発したため、女手一つで娘を育てた。性格は娘と違って不真面目な部分も目立つが、思い悩みがちな娘にアドバイスを送ることもある。一方で、娘に店を継がせて「委員長喫茶」のオープンを企んでいる。雲春については、娘のお相手候補と捉えており、娘や雲春を困惑させることも。夫とは別居状態が続ているが、夫婦としての籍は残している。 若いころは早紀と並んでクラブ「躑躅(つつじ)」の売れっ子で、「ランコ&サキ」もしくは「静岡のピンクレディー」として静岡の水商売界隈では名を知られていた。本人曰く「静岡市の葵区と駿河区は、ランコ派とサキ派で分かれた」とのこと。 りん子の父 名前は不明。単行本7巻時点では、全身が描かれておらず(顔が見切れた状態で登場している)、顔については、若いころの彼と思われる姿がシルエットで描かれたのみ。 元々は妻の蘭子と共同で喫茶店「かとれあ」(本編のスナック「かとれあ」の前身)を経営していたが、友人の借金の保証人となってしまい失踪、それ以来別居状態が続いている。現在も、蘭子の口座に時折お金を振り込んでいる。蘭子と連絡をとろうとしているものの、彼女には上手くかわされている。
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