日本人演奏家が使用するもの
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「ストラディバリウス」の記事における「日本人演奏家が使用するもの」の解説
製造年愛称種別使用者自己所有/貸与団体備考1684年不明 Vl 高橋満保子 自己所有 自宅を売却し、購入資金に充てた。 1684年ウェップス(Webbs) Vl 篠崎功子 自己所有 日本の楽器商のところに修理に来たところにたまたま出会ったのがきっかけで購入。 1698年テオンヴィル(Théonville) Vl 服部豊子 自己所有 1800年にサー・ローランド・ウィンなる人物が所有していたが、数人の手を経てヴァイオリンの修復と鑑定で名高いヒル商会へと渡り、1934年に名称の由来となったグリエルモ・テオンヴィルが所有していた。その後更に所有者が何人か替わり、1974年に服部の手に渡った。 1703年ディクソン・ポインダー(Dickson-Poynder) Vl 辻久子2021死去 自己所有 自宅を売却し、購入資金に充てた。名称は以前の所有者ジョン・ディクソン=ポインダー(英語版)に由来する。 1704年ヴィオッティ(Viotti) Vl 三浦文彰 貸与:NPO法人イエロー・エンジェル 名称はイタリアのヴァイオリン奏者で作曲家のヴィオッティが所有していたことに由来する。ヴィオッティの名を冠するストラドは他にも数丁存在する。 1707年ステラ(Stella) Vl 二村英仁 自己所有 オランダの貴族が所有していたもの 1713年レディ・レイ(Lady Ley) Vl 浦川宜也 不明 一時的に所有し、モーツァルトソナタ集の収録に使用。その後この楽器は日本ヴァイオリン経由で香港のヴァイオリニスト 姚珏(ジュエ・ヤオ))(中国語版)に渡る(彼女はそれによって中国人初のストラディヴァリウス弾きとなる)。 1714年ドルフィン(Dolphin) Vl 諏訪内晶子 貸与:日本音楽財団 ヤッシャ・ハイフェッツが所有していたもの。三大ストラディヴァリウスの一つ。アラード=バロン・ヌープ(1715年)は個人のコレクターが所有、メシア(1716年)はイギリスのオックスフォードのアシュモリアン美術館に展示中。 1715年不明 Vl 川井郁子 貸与:大阪芸術大学 - 1717年ハンマ1717(Hammer1717) Vl 中澤きみ子 不明 ストラドにしては男性的 といわれ、「ストラドの中では音が出にくい“強い楽器”で弓をきちっと弦に吸い付かせてひかないと音が出ない」。コレクターのハウエ家が所有した後、シュトゥットガルトのハンマ商会が所有していたことが名前の由来。(ハンマ商会は他のストラドも所有していたことがあり、それらは「ハンマ1716」などと呼ばれる)。元ベルリンフィル第1コンサートマスターのコリヤ・ブラッハーやアルバン・ベルク四重奏団のギュンター・ピヒラーが奏した。 1716年デュランティ(Duranti) Vl 千住真理子 自己所有 約300年間誰にも弾かれずに眠っていた。デュランティを最初に得たのはローマ教皇クレメンス14世であったが、教皇没後、フランス貴族のデュランティ家に約200年間保管され、1921年からの80年間はスイスの裕福な公爵家が所有。2002年に手放すことになり、最終的に幾つかの条件を満たした千住が演奏者として最初の所有者となった 。 1722年ジュピターエクスゴーディング(Jupiter; ex-Goding) Vl 五嶋龍 日本音楽財団 五嶋みどり、樫本大進への貸与を経て、五嶋みどりの弟である五嶋龍が 2013年12月から使用。 1729年レカミエ(Récamier) Vl 庄司紗矢香 貸与:上野製薬(株) ミッシャ・エルマンが所有・使用していたもの。 1727年- Vl サントリー(株) ヨーゼフ・ヨアヒムが所有・使用していたもの。 1727年イワサキ(Iwasaki) Vc 岩崎洸 自己所有 - 1731年ルビノフ(Rubinoff) Vl 神尾真由子 貸与:NPO法人イエロー・エンジェル 1736年ルーシー(Roussy) Vl 高嶋ちさ子 自己所有 -
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