日本人犠牲者の写真の731部隊での中国人犠牲者としての誤用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 16:00 UTC 版)
「済南事件」の記事における「日本人犠牲者の写真の731部隊での中国人犠牲者としての誤用」の解説
虐殺された日本人の遺体が済南病院で検死されている写真が、後に中国の新華出版社から出された『日本侵華図片史料集』や吉林省博物館に、731部隊が中国人に細菌人体実験をしている写真として掲載された。また、そのイラストが中学生用の歴史教科書にも掲載された。 同様の写真は日本でも誤用され、粟屋憲太郎が『朝日ジャーナル』に発表した論文「東京裁判への道」にも、日本軍が進めた細菌による人体実験の一場面として掲載された。1992年(平成4年)11月21日夜10時からテレビ朝日が報じた「戦争とはかくも非人間的な行為を生むものか」と題した番組では、元軍医と元衛生兵が、吉林省博物館に掲げてある「七三一部隊細菌戦人体実験」(実際は、済南事件で虐殺された日本人の遺体が済南病院で検死されている写真)にひたすら謝罪した。こうした誤用は原正義の調査でわかった。
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