日本のインダストリアルとは? わかりやすく解説

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日本のインダストリアル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:52 UTC 版)

インダストリアル」の記事における「日本のインダストリアル」の解説

日本でも1980年代からインダストリアル的なアプローチ試みミュージシャン現れ1990年代になると「ジャパノイズ」として海外のノイズ・インダストリアルシーンで認知されようになったメルツバウMerzbow)などの名義活動する秋田昌美作品は、圧倒的な大音量からノイズミュージック象徴とされることも多いが、音楽性そのものインダストリアル指向したものとい見方一部にある。秋田スロッビング・グリッスルジェネシス・P・オリッジとの合作も手がけており、その際には「スロッビング・グリッスル音響効果再現した」と述べている。ノイズ・ミュージックには高柳昌行灰野敬二大友良英らも取り組んた。 また、日本初のインダストリアルバンドと挙げられることもあるバンドZeitlich Vergelter所属していた石川忠は、映画鉄男シリーズサントラや自らのバンドDer Eisenrostでメタル・パーカッションを駆使した作品発表し海外にも進出した。このDer Eisenrost他メンバー合流前に活動していたCHC Systemというユニットは、当時では珍しくインダストリアル・ボディミュージックを志向、日本のインダストリアル系統ミュージシャンらと競演活動していた。 元SOFT BALLET/現睡蓮minus(-)藤井麻輝は、日本語版のSPK限定ボックス解説執筆するほどインダストリアル傾倒しており、SOFT BALLET名義楽曲だけに留まらずBUCK-TICK今井寿組んだユニットSCHAFTインダストリアル独自に解釈した音の世界展開した。ただし、藤井については、日本ロックシーンインダストリアルという流れ取り込んだ人間一人として評価する一方、(特にSOFT BALLET時代の)楽曲自体インダストリアルおよびノイズミュージック諸作品からの露骨な引用が目立つと批判するリスナー多かった。しかし、現在メジャーシーンでインダストリアル的な楽曲発表しているのは今井寿上田剛士AA=)、yukihiroAcid android活動で)など、藤井と関係のある面々が多いのも事実であり、日本のインダストリアル・ミュージックシーンを語る(少なくともメジャーレベルで)とすれば軽視できない存在となっている。 なお日本の(おもにインディレーベルなどで作品発表するアーティスト)については、ノイズジャパノイズ)との区別がつかないグループ個人が多いが、Contagious OrgasmやDissecting Tableなどは日本発のインダストリアルとして認知されている。メディア面でも2000年解散したインディペンデント出版社ペヨトル工房サブカルチャー雑誌銀星倶楽部』で特集組まれたりするなど、インダストリアル日本でもあらゆる面で根強く親しまれていたジャンルである。 近年では(ノイズ/ジャパノイズではなくインダストリアルというジャンルそのものとしては前述通り多様化したこと、欧米など同様にナイン・インチ・ネイルズ二番煎じのような楽曲茶を濁すバンド90年代見受けられたこと、またSCHAFT、そしてそこから発展したBUCK-TICK櫻井敦司今井寿主体SCHWEIN以降これといったビッグプロジェクトが出てこなかったこと、そしてエレクトロニカ影響を受けたバンドミュージシャンがメインシーンに多数出てきたことから、日本におけるインダストリアルAA=など単発的出てきてはいるものの、メジャーシーンでは(主導的役割担っていた藤井麻輝音楽活動休止相まって2000年代後半を境にほぼ沈静化したが、SCHAFT2016年新作発表しBUCK-TICK音楽性にもインダストリアル的な要素見受けられ、インディシーンでも和製インダストリアルの影響受けたバンドSOUND WITCHなど)が登場した

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